国の観光支援事業「GoToトラベル」でウソの申請を繰り返し、総額1億円以上をだまし取ったとみられる3人の男が警視庁に逮捕された。

IT企業経営者ら男3人を逮捕

これは21日、男らが連行される姿をFNNのカメラが捉えた独自映像。

詐欺の疑いで逮捕されたのは、IT企業の経営者・岡田塁容疑者(45)と、中山勇人容疑者(41)、長末嶺容疑者(36)の3人だ。

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岡田容疑者ら3人は、2020年10月中旬ごろから2021年1月中旬ごろまでの間、実際には客が宿泊した事実がないにも関わらず、実在する京都府内の9カ所の高級ホテルに、のべ4800人が宿泊したように偽装。

そして「GoToトラベル」の給付金、およそ7000万円をだまし取った疑いが持たれている。

購入した名簿を悪用してウソの申請

3人の手口は、名簿を使った個人情報の悪用だった。

フジテレビ社会部・村田修一記者:
知人関係だった岡田容疑者ら3人は、実在する高級ホテルを運営していると装っていました。さらに、購入した名簿を悪用し、客が泊まっているとウソの申請をしていたということです。

「GoToトラベル」は、新型コロナウイルスの感染拡大によって深刻な打撃を受けた観光産業を後押しするため、2020年7月に始まった国の観光支援事業。1人1泊2万円を上限に、国が50%を補助するもので、2023年3月に事務局は閉鎖していた。

「GoToトラベル」を悪用した詐欺行為。警視庁は、余罪が1億円以上にのぼるとみて、調べている。

(「イット!」6月21日放送より)