岸田首相は29日午前、アフリカなど、5カ国の歴訪に出発した。
G7広島サミットを前に、アフリカを訪問する狙いについて、同行するフジテレビ政治部・亀岡晃伸記者が中継でお伝えする。
岸田首相「アフリカの主要国の首脳との間において、ウクライナ情勢、国際的な課題について、意見交換を行い、連携を確認したい」
今回の歴訪の狙いは、まさに、対ロシア・対中国で、国際社会がG7(主要7カ国)などと二分される中、中間的な立場にあるアフリカ各国を取り込むことが最大の目的。
岸田首相は今回、アフリカでは、4カ国(エジプト・ガーナ・ケニア・モザンビーク)を訪問するが、いずれも、経済的つながりなどから、ロシアや中国に対し、中間的な立場をとっている。
5月のG7広島サミットは、ロシアによるウクライナ侵攻や、軍事的圧力を強める中国への対応が主要な議題で、岸田首相は、アフリカの理解と支持を得て、はずみをつけたい考え。
ただ、政府関係者は「金銭的な支援合戦になっても仕方がない」と話しており、日本ならではの戦略が問われることになる。