岸田首相は、27日、首相官邸で開かれた男女共同参画会議で、女性活躍推進のため、東京証券市場の最上位市場「プライム」に上場している企業について、2030年までに女性役員の比率を30%以上にすることを目指すと表明。「社会全体で女性登用の促進に弾みをつける」と強調した。
政府は、女性活躍の推進に向けた政策を、「女性版骨太の方針」として取りまとめる予定だ。
岸田首相は、女性の年齢が上がるにつれて正規雇用の比率が下がる「L字カーブ」の解消に向け、非正規雇用の正規化を進め、女性のデジタル人材の育成などの環境を整備する方針も示した。
また、岸田首相は、国会で審議中の配偶者暴力(ドメスティック・バイオレンス)防止法の改正案に関連して、「被害者の保護のみならず、自立支援や公的機関と民間団体の新たな連携の仕組みなどを具体化し、女性が安心できる社会を実現する」と述べた。