真夜中、誰もいない部屋に「ガシャーン」と何かが割れるような大きな物音が響き渡ります。

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その6秒後、窓から不審な人物が土足で侵入。頭に着けたライトを照らし、顔にはマスク、手には手袋を着けているのがわかります。「空き巣」です。

4月14日午前0時半ごろ、千葉県鎌ヶ谷市に住む20代女性の自宅に設置された、“ペットカメラ”が「空き巣」の一部始終を捉えていました。

「めざまし8」が入手した映像から窃盗犯の動きを追うと、ある「謎」も浮かび上がってきました。

あまりに大胆すぎる犯行の一部始終…慌てる様子もなく

窓を割って入った窃盗犯は、そのまま部屋の奥に向かいカメラの前から姿を消します。

ほどなくして、再び姿を現すと、後ろから、別の人物が…。

窃盗犯が最初に向かったのは玄関の方向。玄関のカギを開け、仲間を招き入れたのでしょうか。

後から入ってきた窃盗犯の手には、バールのようなものが握られています。

室内を物色し、部屋に置かれていた紙袋のようなものの中身をあさると、窃盗犯の1人が「明らかにある」とつぶやきます。

その後も慌てる様子もなく部屋を物色する2人。ソファを持ち上げて、下を確認したり、食器棚らしき棚の中も確認します。

侵入から約6分後には、「そこにあったでしょ ネックレス」と報告するような会話も。

カメラから姿を消した後も、別の部屋を物色しているのか、大きな物音が聞こえます。

さらに、再びカメラの前に姿を見せた窃盗犯は、大胆にも部屋のライトを点灯させました。

明るくなった室内で堂々と、物色を続ける窃盗犯。

ついには、「鳥飼ってる」とペットのインコに近づきます。

侵入から約10分後、窃盗犯らは明かりをつけたまま、部屋を後にしました。

あまりに大胆すぎる犯行。被害にあった女性は、恐怖を隠せません。

被害女性:
本当に言葉でなかったです。え?みたいな、なんか感じたことない、違う恐怖でした。

帰宅後に証拠として女性が撮影した映像を見ると、部屋にはかばんやクッションが散乱し、ベッドのマットはまくり上げられ、スーツケースや段ボールが散らばった状態に。

クローゼットの扉もすべて開けられ、中のものが引き出されていました。

女性よると、ネックレスや服などが数点盗まれ、被害額は約2万円。なぜかブランドもののバッグは残されていました。

被害女性:
中ぐちゃぐちゃで、ベッドとかも破壊されてて。冷蔵庫の中とか、あと食器棚とかも全部開けていて。床下も開けられてる状態で。お風呂場の上も開くじゃないですか?あれも開いてる状態で。とりあえず隠せるところは全部見ておこうみたいな、そんな感じですね。

SNSから情報収集か?GWに注意!

なぜ、窃盗犯らは在宅している可能性が高い午前0時に、慌てる様子もなく、約10分間にもわたって犯行を続けたのでしょうか?

実は、被害に遭った女性の職業は「DJ」。

被害に遭った夜は、クラブイベント出演のために、夜の9時に家を出て、仕事を終えて帰宅したのは朝の6時でした。

まるで、女性が不在の時間を知っていたかのような犯行…。
防犯アドバイザー京師美佳氏は、窃盗犯は女性のSNSから情報を得ていた可能性があるといいます。

被害女性よると、DJとしてイベントに参加する際は、日時をSNSで告知しているため、窃盗犯はそこから自宅にいない時間を把握。

さらに、女性はDJとして人前に出る機会が多いため、イベント後に追跡され自宅を特定された可能性も。

このような被害に遭わないための対処法として、専門家は以下の点に注意が必要だといいます。

防犯アドバイザー京師美佳氏:
「SNSは犯罪者が見ているもの」という警戒心が必要。旅行中など不在情報の発信は現地ではせずに帰ってから報告という形がベスト。

また、警視庁の統計では、1年の中で侵入窃盗件数が最も多いのは5月。これからのGW、注意が必要です。

(めざまし8 4月21日放送)