日本維新の会の公認候補が当選した奈良県知事選について、馬場代表は12日、「野村監督ではないが『勝ちに不思議の勝ちあり』ということだ」と述べ、党内の引き締めを図った。
9日に投開票された奈良県知事選挙では、維新公認の山下真氏が初当選を果たしたが、知事選挙で当選するのは、大阪以外では初めて。
一方、自民党側が候補者を一本化できなかった「保守分裂」の選挙でもあった。馬場代表は、12日の役員会で、「自民党側のオウンゴールから始まっていること。決して、一対一で土俵の上でまともにぶつかり合って勝ったというわけではない」と指摘。
さらに、プロ野球の名監督、故・野村克也氏の名前を挙げ、「野村監督ではないが、『勝ちに不思議の勝ちあり』ということで、首長をお預かりする」と述べた。
さらに、統一地方選の前半戦における、その他の選挙の結果について、「関西以外の地域で、議席が大幅には伸びなかった」として、「まだまだ地力がないということを露呈している」と総括。「調子に乗らず、気を引き締めて、かぶとの緒を締めてやっていきたい」と党内に慢心が生じないよう戒めた。