14日午後、簗農水大臣が高市総理との面会を終え、辞表を提出した。フジテレビ政治部の瀬島隆太郎デスクに話を聞いた。
「予算カット」「無料バス」辞任の決定打は?
簗大臣が辞意表明した。
記者団の取材に対して多くは答えなかったが、発言のポイントを挙げるならばどこか。
フジテレビ政治部・瀬島隆太郎デスク:
午後6時半ごろに官邸に入って、高市さんと面会をしたと。中ではその一連の問題についての説明の続きを、簗さんが話したということになります。その上で辞表を提出したと。判断に至ったということですね。
榎並大二郎キャスター:
予算カット発言に端を発して、シャトルバスの送迎問題であったり、新たに運動員買収疑惑なども取り沙汰されていますが、特にこの辞任の決定打となったのはどこでしょうか。
フジテレビ政治部・瀬島隆太郎デスク:
判断の決定打、1つ目はやはり予算カット発言の対応、説明責任をなかなか果たせなかったということがあります。ただ、これは先週の時点で、予算カット発言が出たときには、高市総理は「働いて返しなさい」と言っていたわけで、続投の方針だったんですね。
一方で、その後に、シャトルバスによる無料送迎の問題が出てきた。この問題は、予算カット発言とは違って、公選法違反の可能性があったわけなんです。

フジテレビ政治部・瀬島隆太郎デスク:
これは官邸幹部も、大臣かどうかという話ではなく、国会議員としてどうなのかという話になってくると言っていました。
やっぱりフェーズがどんどん上がっていったと。シャトルバス問題が、分かれ道になったというか、大きなポイントになったということだと思います。
そして別の問題も浮上してきて、収束するめどが全く立っていなかったということが大きかったと思います。これに対して野党側が、問責の決議案を出すという動きを強めてきたことが、本当に決定打という形だと思います。
榎並大二郎キャスター:
シャトルバスについては「違法性が疑われる場合には、人事の判断も辞さない」というような発言が高市総理からあったと。今回辞任になりましたが、事実上の更迭に近いような見方があるんでしょうか。
フジテレビ政治部・瀬島隆太郎デスク:
高市さんとしても、これだけ問題が広がった以上、自分がしっかり対応して、任命権者としての責任を果たすと。自分がけじめをつけたという形にしないと、事態を収束させられないということで、今回、官邸に簗大臣を呼んで、15分以上にわたって話を聞いて、記者対応もさせたと。こういう形をとって、けじめをつけるという形にしたかったんじゃないかなと思います。事実上の更迭ということは、間違いないと言えると思います。
ある重鎮議員と話したところ、「自分だったらもう辞表を受け取らずに、更迭するぐらいの話だ」と。それぐらいのレベルの、大きな話だということを言っていました。
与党内に「決断遅かった」と話す人も
辞任がこのタイミングになったのは、どんなことが考えられるのか。
フジテレビ政治部・瀬島隆太郎デスク:
最初に予算カット発言、その後シャトルバス問題が出てきたということで、判断がやはり延びたという点はあるのかなと思います。与党内で話を聞くと、予算委員会が始まる前に、もう決めればよかったんじゃないかと。決断が遅かったというふうな話をする人もいますね。

榎並大二郎キャスター:
明後日からは、少数与党の参院の予算委員会が始まるわけですが、今日辞任をしなければ野党側としては問責決議案を提出する、そうすると審議がストップしてしまうと。そんな先のスケジュールが見えていたというところもあるわけですか。
フジテレビ政治部・瀬島隆太郎デスク:
そうですね。問責決議案というのも、そんなに簡単に出せるものではないので、やはり世論の批判がそれだけ高まって、問責決議案が出るという情勢になったということが大きかったと。
問責決議案が出てしまえば、国会審議の日程が見通せなくなってきますから、やはり、ここでけじめをつけて、明後日の参院の予算委員会に臨みたいというような判断があったんだと思います。
野党は高市総理の任命責任追及へ
榎並大二郎キャスター:
ただ、この辞任の発端となった予算カット発言については、辞任というのは1つの責任の取り方ではあると思うんですが、説明責任については残るわけですよね。

フジテレビ政治部・瀬島隆太郎デスク:
野党側も、おそらくこの後に総理の任命責任は、やはり追及してくるんじゃないかと思います。高市総理がこの後どのように説明をするかというのは大きなポイント、焦点になってくるのかなと思います。
後任人事はどうなるのか。
フジテレビ政治部・瀬島隆太郎デスク:
今回の内閣改造は、総裁選の再選戦略というものが色濃くにじんだ改造だったわけですが、今回の後任人事はもう、確実に安定性が重視されることになると思います。
緊急登板になりますので、今、副大臣経験者や自民党の農政に関わる役職をやってきた方々、農政のスペシャリストという方々の中から人選をしているという状況になります。
経験者、即戦力が登用されるのではないかということですね。
(「イット!」10月14日放送より)

