10月1日は「日本酒の日」。小旅のコーナーでは今回、えちぜん鉄道に乗って秋を探しながら、永平寺町に新しくできた酒蔵を訪ねます。旅のスタートはえちぜん鉄道の福井駅。
1両編成の電車に乗り込み、勝山方面へ。車窓に映るのは色づき始めた秋の風景。
この時期ならではの楽しみを、えちぜん鉄道のアテンダントに教えてもらいました。
「いまちょうど追分口の駅を過ぎたところですが、ソバの花が満開になっていて、秋を感じる景色が広がっているのでおすすめです。 山々の紅葉は11月末になれば少し楽しめるようになります」
秋の訪れを教えてくれるソバが収穫される11月には、山々も色づき、より一層秋の風景が広がります。
景色を眺めながら電車に揺られること約30分。永平寺町の越前竹原駅で下車します。
駅舎を出てのどかな田んぼ道を歩いていくと、彼岸花やススキが出迎え、秋を肌で感じることが出来ます。
しばらく歩くと、田園風景の向こうに大きな建物が見えてきました。地元の吉田酒造などが3年前に新たに整備した酒蔵「吉峯蔵」です。
日本酒・白龍で知られる吉田酒造は1806年創業。約220年間、地元永平寺で酒造りをしています。地元に根ざした吉田酒造が、海外の人にももっと日本酒に親しんでほしいと、香港の総合商社と提携して作りました。
大きな窓の向こうに広がるのは酒造りの現場。コメを蒸して麹をつくり、発酵させるといった一連の工程を見学することができます。
「私たちのこだわりはコメで、一年を通してコメと生きている。 自社栽培か契約栽培で作られた、地元永平寺町のコメのみを使ってお酒を醸している」(吉田祥子取締役営業部長)
酒造りのはじまりは、田んぼから。吉田酒造でつくられた日本酒はすべて、地区で作られたコメが原料になっています。
施設では、そんなこだわりの日本酒を飲み比べすることができます。
おすすめの3種類を吉田さんに選んでもらいました。
純米吟醸「白龍然」は、酸化を防ぐ特殊な容器に入っていることで、しぼりたての新鮮な日本酒をそのまま楽しめる一杯です。
田丸萌夕希アナウンサー:
「とっても華やかです」
吉田さん:
「しぼりたてだからフルーティーで華やかな香りを楽しんでもらえるんです」
そして、香港からリクエストを受けて新たに生み出された酒「TOAST」は、熟成した白ワインのような味わいで、バターのようでリッチな香りが特長です。
田丸アナウンサー:
「優しい甘さなのに香ばしいですね」
吉田さん:
「おコメを磨いてないからこそ、香ばしさやバターの柔らかさを感じてもらえるんです」
目で舌で、感じた永平寺町での秋散歩。この秋は、電車に揺られながら、その土地ならではの風景と地域が育んだ味に出会ってみてはいかかでしょうか。
