14年前、岡山市の県立高校で男子生徒が部活動の監督から叱責を受け自殺した問題で、教育委員会が策定した再発防止策の検証結果が9月29日に公表されました。
この問題は2012年、岡山市中区の岡山操山高校で野球部のマネージャーをしていた当時2年の男子生徒が自殺したものです。
岡山県教育委員会が体罰防止のハンドブックの改訂や教育動画の制作などを柱とした再発防止策をまとめたのは生徒の自殺から13年後の2025年1月です。県教委は1年かけて再発防止策を検証し、29日の県議会の常任委員会で結果を報告しました。
検証では全ての県立学校の教職員と生徒を対象にアンケートを実施。生徒約3万人の回答のうち、「体罰」「不適切な指導」「ハラスメント」と思われる行為を受けたり見聞きしたという回答が370件あり、このうち266件が事実と確認されました。また99.7%の生徒が教育動画について「理解できた」と回答していて県教委は一定の効果があるとして、今後もこのまま動画を活用し、再発防止に取り組んでいくとしています。
(岡山県教委教育政策課 浜原浩司課長)
「教職員の意識と子供の意識のずれがあったことが大きな結果。今後色々な事例を活用して教職員と子供の意識の差を埋めていく必要がある」
一方で、体罰などを受けた時「助けを求めることができないと思う」と回答した生徒が3.5%いたことが分かりました。
これに対し、男子生徒の遺族は「生徒に助けを求めることを促すのではなく自分を責める必要はないことを動画の中で明確に伝える必要があります。外部の検証を受けながら改善を続ける仕組みを強く求めます」とコメントし、動画の再編集など再発防止策の改善を求めています。
