うるま市のゴルフ場跡地に整備が計画されている自衛隊の訓練場を巡りうるま市議会は19日、計画の白紙撤回を求める意見書を全会一致で可決しました。

自衛隊の訓練場の整備計画を巡っては市内全ての自治会が反対を表明しうるま市の中村市長も計画の断念を求めています。

うるま市議会では19日、訓練場の整備計画の白紙撤回を求める意見書案が提出されました。

▽うるま市議会総務委員会 伊波良明委員長:
「昨年末に何の前触れもなく表明された防衛相による自衛隊訓練場整備計画は安全面での懸念が極めて高く地域住民のみならず多くの市民県民から深刻な不安の声が上がっている」

意見書では「市民の十分な理解が得られていないのは明白な事実」として国の計画を批判しています。

採決では与党議員3人が退席し意見書は全会一致で可決されました。

国に計画の断念を求め地元自治会や議員団などで作る有志の会はあす、市民集会を予定しています。

これに関連して自民党県連は今朝議員総会を開き市民集会への参加について協議しました。

県連は18日、木原防衛大臣に計画の白紙撤回を直接要請。

その場では候補地となっている土地の取得を断念するようこれまでより踏み込んで言及するなど異例ともいえる対応です。

議員総会では県連としての参加を見送り、議員の自主的な判断に委ねる事を決定しました。

▽自民党県連 島袋大幹事長:
「我々は高い位置でしっかりと申し入れをしておりますので、あとは皆さん方の自主判断にお任せすると。県連としては参加しない」

うるま市議会は午後沖縄防衛局の伊藤局長に可決した意見書を提出しました。

▽沖縄防衛局伊藤局長:
「現時点において計画を白紙にするそのようなことはございませんけれども現在住民の方との関係を重視するという観点から取得後の土地の利用の在り方について改めて検討を行っている」

候補地の取得費用を盛り込んだ来年度予算案の審議が大詰めを迎えるなか政府の対応が注目されます。

沖縄テレビ
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