自民党が去年11月に開いた「青年局近畿ブロック会議」後の懇親会で、肌を大きく露出した女性ダンサーがダンスショーを行い、参加者が口移しでチップを渡したなどとされる問題で、会議を主管した和歌山県連の青年局長で、懇親会を企画した川畑哲哉県議が11日、記者団の取材に応じ、自民党に離党届を提出し受理されたことを明らかにした。県議としての活動は続ける。
川畑県議は「このたびは、自民党本部の国会議員の先生方、全国の地方議員の皆様、自民党を応援してくださっている全国の皆様、和歌山県民の皆様に多大なご迷惑をおかけした。心からお詫び申し上げたいと思います。申し訳ございませんでした」と謝罪した。
その上で、離党届の提出の理由については「責任の重大さ」を挙げ、「自民党にお世話になったのに申し訳ない気持ちでいっぱいだ。この後も真摯に対応しながらできることを取り組んでいく」と述べた。
さらにダンスショーの実施については川畑氏自身が、移民など「多様性」を問題提起する観点から提案したことを明らかにし、演じられたダンスの内容については「ゴーゴーダンスというような聞き方をしている」と説明した。
川畑県議はまた、参加者によるチップの口移しは見た記憶があると認め、「口移しまでは想定していなかったが、花束やチップを渡すことは想定していた」と述べた。
その上で、自身も1人のダンサーにチップを渡したがタッチはしておらず、参加者によるボディタッチも記憶にないとした。
また県連幹部は、近畿ブロック会議の費用は全体で約120万円で、うち90万円が自民党本部からの助成と参加者の会費で、残り30万円が和歌山県連からの支出だと明かした。公費は会議には使ったが懇親会の費用には使っていないと説明した。