福島第一原発で、10月25日に放射性物質を除去する設備「ALPS」の配管の洗浄中、作業員2人が防護服の上から放射性物質を含む廃液を浴び入院していたことについて、30日の衆院予算委で土屋品子復興相は「報道で知った」と述べた。
その上で「報道を聞いて大変ショックを受けた。復興庁の中でいろいろな省庁と連携していくべきだと反省したところだ。これからしっかりと司令塔としての機能を果たしていきたい」と語った。
立憲の岡本議員は「復興庁の役割があいまいになってきている。復興庁が経産省や東電から聞くこともなく報道で知るのは非常に問題だ」と指摘した。
これについて岸田首相は「私自身は秘書官から事案の報告を受けた。関係省庁の連携、意思疎通は重要なことだ。今一度よく点検させたい」と述べた。
西村経産相は事故にについて「作業員の健康状態に異常はないと報告を受けている。再発防止に向けて経産省から東電に対し安全確保に万全を期すよう指導した」と明らかにした。
(フジテレビ政治部)