マスク不足が深刻の中、8歳の少年が手作りマスクを完成
新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、マスク不足が現在においても続いている。薬局が独自の販売方法で対応したり、政府が布マスクの配布を開始しているものの、その根本的な解消にまで至っていないのが実情だろう。
(関連記事:マスク・消毒液などを「開店時」に売りません…北海道のドラッグストアの“英断”に称賛の声)
(「サイズが小さい?」「いつまで使える?」布マスク配布開始で厚労省が新たなQ&A公開)
そのような状況の中で、マスクを手作りする人も増えてきたが、 8歳で手作りのマスクを完成させた少年がいるというのだ。
まずはこちらをみてほしい。
今話題のマスク、なんと8才の次男が自分で作ってしまいました。縫うのも自分でやりました。
— ☘️ポレポレ東村山🐸🐣🐞 (@116_kkk) April 13, 2020
政府に頼らなくても僕らはマスクぐらいなんとかします。
だから、医療関係者の支援、自営業者の支援、生活困窮者の支援、必要なところにお金を回してください#二枚のマスク pic.twitter.com/tXrC93Is4Y
今話題のマスク、なんと8才の次男が自分で作ってしまいました。縫うのも自分でやりました。
政府に頼らなくても僕らはマスクぐらいなんとかします。
だから医療関係者の支援、自営業者の支援、生活困窮者の支援、必要なところにお金を回してください
このコメントとともに手作りマスクの画像を投稿をしたのは、ポレポレ東村山(@116_kkk)さん。作ったのは、次男のサクくん(8歳)で、その出来栄えもさることながら、なんと3歳の弟のためだったというのだ。
父親のポレポレ東村山さんに話を聞くと、サクくんは三人兄弟の次男でいつもはサッカーが好きなスポーツ少年だという。裁縫には全く興味がなさそうなイメージもするが、なぜサクくんはマスクを作ったのだろうか? 兄弟の関係についてもポレポレ東村山さんに聞いた。
弟のために、初めての裁縫だったが30分で完成
ーーマスクを作ったきっかけを教えて
一番はもともとマスクがないっていうことです。お店は完売で売っていないということで、妻がミシンで手作りマスクを作ってはいたんです。
4月13日の休校騒ぎの日は、雨で外遊びもできなくて、暇つぶしって言ったら変ですが「何かお家の中で遊ぶ」という形で、妻と子供がマスクを作ったみたいなんです。妻が次男(サクくん)に作ってくれたマスクを、三男(ガクくん)が欲しがり泣いたので作ってあげたみたいなんです。
ーーサクくんには裁縫経験があったの?
一切ないです。初めてで縫えるんだって僕もびっくりしました。1回マスクを作っているのを見ただけで作ったんですよ。作ろうという気持ちはすごいですね。
ーーもしかして、お母さんが作るのを手伝った?
2時間も3時間も、何も言わないので、何をやってるんだろうと部屋を覗いたら、誰も手伝わずに1人でマスクを作っていました。驚いて「何やってんだよ!」という感じです。マスクは30分で完成していましたよ。
初めての裁縫で、誰も手伝わずに30分ほどでこのマスクを完成させたサクくん。スポーツだけでなく裁縫の才能もあったようだが、普段の様子や性格についても聞いてみた。
弟はサクくんが大好きでずっと後ろをついて行っている
ーーいつもはどのような子供なの?
朝、1人だけ早く起きたら、自分でホットケーキを作るような子です。いつもはサッカーをやっているサッカー少年です。
ーーサクくんは弟・ガクくんの世話をよくするの?
よくお世話をしてます。家の前にある山で一緒にノビルを採ったりしてます。弟が3才で、まだ危ないので、外で走る時や遊ぶ時はサクが見てくれます。ガクはサクが大好きでずっと後ろをついて行ってます。サクも優しいんで、ずっとガクにくっついています。
コロナの影響で保育園が休園で行けないんですけど、サクがいるからガクは楽しくやれている感じです。
ーーふたりは兄弟ゲンカをするの?
基本的にガクとはしないですね。サクがガクに砂を投げられて、サクがやられっぱなしになっていても、弟には手を出さないですね。手を出している姿を見た事がないです。サクは優しいです。
弟思いのサクくんは、宿題をガクくんにビリビリに破かれても、怒ったりせずに我慢しているそうだ。そんな優しいサクくんの愛がマスクにも込められていることだろう。外出自粛が続く今こそ、家族のために何かをやってみるというのもいいかもしれない。
【関連記事】
唯一「感染者ゼロ」の岩手県…手作りマスクを“買い取って無料配布”を始めた一関市に聞いた
妹のために作った「青と黒の奇妙なケーキ」…色を反転させると“普通の色”に見えるから不思議