1月7日、青森・八戸市の住宅で5歳の娘に冷水をかけて放置し死なせた傷害致死容疑で、21歳の母親とその交際相手の31歳男が逮捕された。
再び起きてしまった冷水虐待による幼児の死亡、なぜ防ぐことができなかったのか…。

事件当日の最低気温はー1.6℃

死亡した5歳女児が虐待を受けていた現場のマンション。

ベランダに置いてあったタバコの吸殻が詰まったペットボトル
ベランダに置いてあったタバコの吸殻が詰まったペットボトル
この記事の画像(16枚)

2023年10月に引っ越してきたばかりということだが、15日午後に現場に行くと、ベランダにはタバコの吸殻が詰まったペットボトルや、灯油ポリタンクなどが無雑作に散らばっていた。

1月7日、青森・八戸市のこの家で、宮本望愛(のの)ちゃん(5)が虐待の末に死亡。母親の宮本菜々美容疑者(21)と交際相手の関川亮容疑者(31)が15日、傷害致死の疑いで逮捕された。

事件当日、八戸市の最低気温はー1.6℃。厳しい寒さの中、関川容疑者らは浴室に望愛ちゃんを連れ、衣服を着せたまま冷水を浴びせ、濡れたままの状態で4時間半にわたり放置。
その後、望愛ちゃんは水が張られた浴槽内で心肺停止していた。

その後、救急隊が到着。当時の様子について、近隣住民は「救急車の中で心臓マッサージをしていて…」と振り返った。

体に新旧アザ…常習的に虐待か

救急搬送された望愛ちゃんの体には、新旧複数のアザがあり、警察は常習的な虐待があったものと見ている。

近隣住民も事件が起きる前の話として、「痛いとか、うわぁーという泣き声みたいな。痛いみたいな叫び声みたいものが(聞こえた)」と証言している。

また、捜査関係者によると、逮捕された関川容疑者は逮捕前、冷水をかければ「静かになると思った」という趣旨の説明をしている。
(「イット!」 2月15日放送より)

この記事に載せきれなかった画像を一覧でご覧いただけます。 ギャラリーページはこちら(16枚)