5月の連休も明け、日常が戻る一方、街にはある異変が起きている。

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「退職の意向」を、代行会社を通じて伝える動きが急増しているというのだ。番組はその現場を取材した。

「休みすぎて復帰できる気しなかった」

新しい環境への適応がうまくいかず、心身に不調が現れる「五月病」に注意が必要なこの時期。7日、街ではこういった声が聞かれた。

会社員(3年目):
(GW終わって)つらいです。休みすぎて復帰できる気しなかった。また現実に戻ったなって感じます。

会社員(3年目):
気持ち的には、まだ本調子にほど遠いかな。

ーー五月病はどうですか?
まだきてないですけど、もしかしたら今週終わりあたりから来るかもしれない。

中には、入ったばかりの会社を代行会社を通じて「辞める」という選択をする人が増えているという。

7日~8日に240件以上も…

番組は都内にある「退職代行サービス」を行う会社「モームリ」を取材した。

オフィスでは、複数のスタッフが依頼者の退職意向を会社に伝えるため、ひっきりなしに電話をしていた。

退職代行サービス・スタッフ:
わたくし、退職代行「モームリ」のカワマタと申します。このたび御社で勤務されております、〇〇様の退職の件でご連絡いたしました。総務か人事のご担当者様いらっしゃいますでしょうか。

退職希望の旨とそれに伴って今後出勤ができない旨をご本人様に代わりお伝えをしたくご連絡させていただきました。

退職代行「モームリ」は、依頼者に代わって退職の意向を勤務先に伝え、必要な手続きも代行する企業。

4月だけで、約1400人がサービスを利用し、そのうちの200人以上が新卒で入社した人だという。7日からこれまでに、240件以上も退職手続きを行う電話をかけているという。

なぜ依頼者は退職代行サービスを利用したのか?

代行会社の担当者によると、その理由として、上司からのパワハラやセクハラ、さらに、入社前に聞いていた給料や待遇が違ったという理由が多いという。

退職代行「モームリ」谷本慎二社長は、「労務環境が適正な会社であれば、上司に伝えてから退職を確定させるっていうのが常識だとは思うが、上司からハラスメントを受けている場合に上司に相談するっていうのは、なかなか難しい。そういった時に当社にご連絡をいただいて、当社から(退職の)連絡をするっていう形になっております」と話した。
(「イット!」 5月8日放送より)

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