稲田元防衛相ら国会議員5人が同行して行われた尖閣諸島の調査で、島の生態系が大きく変化している可能性があることがわかった。

専門家は、島への上陸調査の必要性を訴えている。

沖縄・石垣島の沖合約170kmに浮かぶ尖閣諸島・魚釣島。

2日間にわたって行われた調査では27日、稲田元防衛相ら国会議員5人が同行して、島の北側の撮影が行われた。

今回初めて、ドローンを使って島の上空からの撮影に成功した。

そのドローンがとらえた映像。
島の岸壁に見える白い物体は、漂着ごみ。

木が枯れたのか、ところどころで山肌がむき出しになっている。

ほかにも生息する生き物などの調査が行われた。

一方、こうした調査のさなか、中国海警局の船が接近してくる場面も。

調査団は安全を優先し、このあとのドローンの撮影を断念した。

今回の調査の成果について、専門家は、「水が少なくて島が全体的に乾き始めているのを感じた。魚釣島の生態系は、すでに大きく変化してしまっていると考えられる。いち早く、島の上陸調査が必要だと感じる」と話す。

また、同行した稲田元防衛相は、「国がやらないといけない」と述べ、上陸調査を推進する考えを示した。

フジテレビ
フジテレビ

フジテレビ報道局が全国、世界の重要ニュースから身近な話題まで様々な情報を速報・詳報含めて発信します。

社会部
社会部

今、起きている事件、事故から社会問題まで、幅広い分野に渡って、正確かつ分かりやすく、時に深く掘り下げ、読者に伝えることをモットーとしております。
事件、事故、裁判から、医療、年金、運輸・交通・国土、教育、科学、宇宙、災害・防災など、幅広い分野をフォロー。天皇陛下など皇室の動向、都政から首都圏自治体の行政も担当。社会問題、調査報道については、分野の垣根を越えて取材に取り組んでいます。