女性問題を受けて議員辞職した宮沢博行前衆院議員は28日、地元・静岡県袋井市で開かれた自民党の会合で支援者らに経緯を説明し、謝罪した。出席者からは「人格を疑う」「謝罪だけではすまない」などと厳しい声が出たという。

会合後、宮沢氏は記者団に対し、「支援者の皆さん、地元の有権者の皆さん、すべての国民の皆さんに改めてお詫びを申し上げる。誠に申し訳なかった」と深く頭を下げた。

辞職した理由については、自身の女性問題が新型コロナウイルスの緊急宣言下の不祥事で、「過去の事例に照らしても、離党に相当すると判断した」と説明。「私は比例代表の身なので、離党する場合は議席を党に返さなければならないと考え、辞職を決断した」と述べた。

さらに政治資金パーティー裏金事件を受け、「絶対に不記載の資金を不祥事に流用したということはない。しかし、そう見られることも世の常だと思うので、そうではないことを職を辞することで訴えたい」と述べた。

宮沢氏は、妻とは別の女性と金銭援助を伴う「パパ活」の関係を持っていたなどとした「週刊文春」の報道を大筋認めた上で、「記録にあるものは記憶にあるから、逃げてもしょうがない。やっちゃったものはやっちゃったこと」と強調した。さらに「まずいなという気持ちはあったが、欲を抑えきれなかった」と心情を吐露した。

そして、「欲が出てしまう生活スタイルだったかもしれない。休みを取らず、ずっと働き続けるやり方をとっていた」と自身の生活を振り返り、「きちんと自分を管理して、欲が出ないような生活スタイルに改めていく。この数日間、蟄居(ちっきょ)の身でいろいろ考える中で、一番の反省点はそこだと思った。欲を抑えるのは難しい」と述べた。

一方、今後の政治活動については「全くの白紙だ」と述べた。

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