「二刀流」で歴史的活躍を見せた大谷翔平選手が記者会見に臨んだ。

帰国後、初めて公の場に姿を現した大谷選手、完全復活となった今シーズンを振り返った。

大谷翔平選手:
こんにちは。帰国するにあたりまして、メディアの各社の皆様から、多くの要望をいただいてはいたんですけども、1社1社お答えするのは時間的にも厳しいものがありましたので、日本記者クラブの皆様から、こういう形で答えてはどうだという提案を受けて、きょうは少しでも、そういった質問に答えられれば、うれしいかなと思っています。よろしくお願いします。

Q. 何が今年の活躍につながったか。つらい時はなかったか。

大谷翔平選手:
けがはしていたので、精神的にきつい時もありましたけど、でも、必ず投げられるようになると思って、執刀してくれたお医者さんもそうですし、毎日付き添ってくれたトレーナーもそうですし、必ずよくなると思ってやってきたので、不安はありましたけど、焦りはなかったですかね。

Q. 投手・大谷、打者・大谷、それぞれ印象に残った選手は?

大谷翔平選手:
ピッチャーは、オールスターで対戦したシャーザ選手。ずっと僕が若い時から見てきたピッチャーだったので、いつか(同じマウンドに)立ってみたいなという投手でありましたし、そこはすごく印象にあるかなと思いますね。バッターは、どのバッターも素晴らしいので。もちろんゲレーロJr.選手もそうですし、ペレス選手もそうですし。その中から1人っていうのは、なかなか難しいかなと思います。

Q. ホームランダービー後に成績が落ちた?

大谷翔平選手:
これ1つということはないですね。トータルで見たときに攻め方が厳しくなったりとか、チーム全体としてのバランスを考えたときに、どこで勝負するのかとか。そういうのでバランスは変わってくるので、同じ実力でも、どういうシチュエーションでバッターボックスに立つのかによって、数字も変わってきたりするので。そういう意味では、後半戦の方が厳しい場面が多かったかなとは思っています。

Q. 四球や敬遠に対する対処方は?

大谷翔平選手:
 もちろん主軸のバッターが、けがで離脱しているっていうのが、一番(四球が)増えている要因なので、おそらく、来年はそうならないと思いますし、僕以上にいいバッターがラインナップに並ぶので、そういう意味では、ことしみたいな攻め方にはならないと思いますし、なったとしても、ことしの経験をふまえて、冷静にバッターボックスの中で自分の仕事ができれば、必ずよい成績が残るんじゃないかなと思っています。

Q. 来期以降も投手・大谷が進化すると思っている要因は?

大谷翔平選手:
一番よかったのは、イニング数・試合数をこなせたというのが一番だと思うので、ことしに関して。その中で、患部のなじみや体のなじみというのは、後半戦が進むにつれて、どんどんどんどんよくなってきていますし、その延長戦で来年(シーズンに)入りたいですし、そうすれば、必然的に球速も上がると思いますし、コマンド力も必然的に高くなるかなというのは思うので。あとは、メカニックな問題であって、フィジカルを維持することが一番最初にやることかなって思っています。

Q. 新しい日本ハムについては?

大谷翔平選手:
栗山さんがやめるので、そこのさみしさも少しありますけど、単純に面白いんじゃないかなと思いますし、見てる方も、わくわくして見る人たちが、野球を知らない人でも、そういう人たちが増えれば楽しんじゃないかなと思うので。古巣とか古巣じゃないとか関係なく、単純に楽しんで見たいなと思っています。

Q. 子どもたちに対して、一言メッセージを。

大谷翔平選手:
プレーする側としては、夢を与えようとか、元気を与えようというのは、まったく考えていないので、そう受け取ってもらえたらうれしいかなと。毎日頑張ってますし、そう受け取ってくれるのは、その人がそういう感覚を持っているからなので、そういう純粋な感覚があるならば、それはそれで素晴らしいことですし。

野球やってて、うまい選手を目標に頑張ると思うので、僕自身、それに値するようなというか、目指されても問題ないような人間として、今後も頑張っていきたいなと思っていますし、そうなるように、子どもたちのことも応援しています。

Q. 栗山監督の下にいて、何が変わったのか?、また北海道で応援している皆さんにメッセージを。

大谷翔平選手:
栗山さんには感謝しかないですし、あの時、日本ハムに入っていなければ、こういう形で、ここにはいないと思いますので、少しさみしい気持ちはありますけど、長年頑張ってこられた方なので、今後どうするかはわからないですけども、少しゆっくり、リラックスした時間を過ごしてほしいなと個人的には思っていますし、その分、僕が頑張っていけたらと思っています。

北海道のファンの方に対しては、あれ以来、北海道には行けていないので、なかなか直接っていうわけにはいってないですけど、テレビを通じて、応援してくれたらうれしいですし、ファイターズで過ごした5年間というものも忘れずに、今後頑張っていけたらと思います。

Q. メンタルはどのように整えているのか、愚痴などを吐きますか?

大谷翔平選手:
もちろん落ち込んだりしますし、ことしの最後の方なんかもそうですけど、メジャーに来て、一番精神的にといいますか、なかなかチームの勝ちもついてこないですし、ポストシーズンというその先の戦いも見えてこないという戦いが多かったので、精神的にきついという場面が後半の方が多かったので、もちろん落ち込みますし、打てない、打たれたとか、そういうことに落ち込んだりすることがあるので、毎日毎日、メジャーリーグの場合、連戦連戦ばかりなので、毎日毎日試合があって、よかった、悪かったという結果が必ずついてくるので、毎日、きょうよかったな、ここが悪かったなというのが出てくるのは、すごく幸せなことではないかなと思っているので、普通の生活では味わえないような経験をさせてもらっていること自体、すごくうれしいことと思ってますし、試合に出るからこそ、そういうのがあるからであって、けがしている時とか、出られない時があったので、落ち込むことも含めて、いい1年だったなと個人的には思っています。

Q. 受賞についてはどう受け止めている?

大谷翔平選手:
ありがたいなと思っていますし、個人的にはもう切り替えて、もっともっとそういった賞を受け取れるように頑張っていきたいなというふうに切り替えていきたいと思っているので、ことしやってきた数字というものを評価してもらえるのは、すごくうれしいことだなと思っていますね。

ただ、待ちわびるとかいう感覚ではないですし、切り替えてやっていきたいと思っています。

Q. 大谷選手を筆頭に、二刀流の流れが出始めていることに関しては?

大谷翔平選手:
個人的には、すごくうれしいことだなと思います。そういうふうに受け入れてくれるという環境があるだけでも、やっている側からはうれしいかなと思いますし、メジャーリーグなんかを見ていても、能力高い選手はたくさんいるので、投げてもすごいんだろうとか、打ってもすごいんだろうという選手はたくさんいるので、個人的には、そういう人たちの可能性を見てみたいっていうのが強いですかね。

Q. いずれ二刀流選手と対戦したい?

大谷翔平選手:
そうですね、そうなったら楽しいんじゃないかなと思ってます。

Q. 初のオールスターが、高校の先輩・菊池雄星選手と同時出場でした。

大谷翔平選手:
 同時に出られたっていうのは、個人的にもうれしかったですけど、おそらく監督の方がうれしかったんじゃないかなと思うので、サイン2人で書いて送りましたけど、毎年毎年出られたら、一番うれしいかなと思いますし、オールスターのホームラン競争に関しても、本当に新鮮ないい経験をさせていただいたなと思っていますし、パワー勝負を一番トップのレベルでできるっていうのは、自分的にもすごくうれしかったですし、できるんだなっていうのを実感できたので、もっともっと高いレベルで自分を持っていくことができるんじゃないかなと思うので、見てくれた方も楽しんでくれたらいいかなと思って出ていたので、結果は残念でしたけど、またチャンスがあればやってみたいなという感じかなと思います。

Q. 難病を抱えた翔平ちゃんのお見舞いに行った時、印象深かったことは?

大谷翔平選手:
出版される本については、正直ノータッチなので、わからないというところなんですけれども、多くの寄付金が集まってくれたっていうのは、僕の力じゃなくて、寄付をしてくれた1人ひとりの方のお気持ちだと思うので、そこはうれしいですし、時間的に間に合わなかったっていうのは、非常に残念なことですけれども、そういうのをきっかけに、ちょっとでも寄付してみようかなと思われる優しい方がいらっしゃったら、すごくうれしいですし、そういう人が1人でも増えてくれれば、助かる命も増えると思うので、すごくうれしいことだなと思ってますし、僕自身もこれから、そういう寄付だったりとかっていうのは、協力したいかなという気持ちになると思うので。

Q. 野球少年へのメッセージ、メンタル面で。

大谷翔平選手:
野球をやっている子どもたちへのメッセージに関しては、正直、小学校・中学校で伸び悩むということはないと思うので、それは心の持ちようかなというか(笑)、必ずうまくなりたいという気持ちがあれば、必ず伸びる時期なので、そう思うメンタリティーの方が、そっちの方が問題かなと。

高い目標を持って、こうなりたいなという選手の、目標みたいなのを持っていれば、必ずよくなるんじゃないかなと思ってます。

Q. 落ち込んだときに、立ち上がる原動力は?

大谷翔平選手:
一番が、球場に足を運んでくれているファンの人じゃないかなと思うので。それは結果出る・出ないにかかわらず、来てくれるファンの人もいるし、そういう人が喜んでる姿を見たいっていうのが一番かなと思うので。

あとは、自分がやっぱり、こうなりたいなと思った目標に対して、諦めきれない気持ちがそうさせてくれるのかなと思う。日々の練習もそうなんですけど、目標がそういう気持ちにさせてくれるのかなと思います。

Q. (めざましテレビ・酒主義久キャスター)めざましテレビで毎日大谷選手の活躍をお伝えしたが、毎日のルーティンになったという視聴者の方がたくさんいらっしゃった。日本のファンの盛り上がりや応援は耳に届いていた?

大谷翔平選手:
向こうでは、日本のテレビはほとんど見ていなかったので、テレビからっていうのはなかったですかね。クラブハウスの中に記者の方が入るっていうのも、ここ2年くらいはなかったので、あまり直接の声を聞くというのはなかったかなと思います。

Q. 自分が変わったと思ったことは?

大谷翔平選手:
変わったとは思ってないですけど、常に同じような感じで今もそうですけど、いるので、変わったということはないと思います。

Q. 日本に帰ってきた時、何を食べた?

大谷翔平選手:
きのう隔離期間が終わったので、それまでは自宅待機って感じだったので、外ではまだ食べてないですね、家で食べてました、ずっと。

Q. 野球日本代表が栗山監督になったら、大谷選手とやることになる?

大谷翔平選手:
それは召集されてからかなって思います、まあ、まだ先の話ではあるので、コンディションも含めて、自分のそういうやっぱり立場にいなきゃいけないので。日本のプロ野球の選手たちのレベルも高いと思いますし、それはね、自分がまずはそこのレベルにこう維持して召集されるという状況になってみないと、なかなか考えるということはないのかなと思いますね。

Q. 1番の選手になると4年前言っていたが、近づけた? 足りなかったところは?

大谷翔平選手:
足りなかったなというところは、たくさんありますね、ただその目標に向けて、確実にレベルは上がったかなと思うので、そこは自信を持って言えるかなと思いますし、何をもって1番なのかなっていう、少しあいまいなところではあると思うので、まあそこがまたよかったりするんですけど、これからも目指していきたい目標ではあるかなと思います。

Q. 東日本大震災から10年で、どういう思いだった?

大谷翔平選手:
何年たっても、こう気持ちは変わらないですし、節目としては、1つあるかもわからないですけど、自分も高校生だったので、そういうことはないかなとは思うんですけど、出身の岩手であったりとか、その近辺、僕をこう近くで見てくれた人たちっていうのは、活躍するのは、すごくとても喜んでくれる人たちが多いので、すごく勇気づけられることも、こちらもありますし、逆にプレーを見て、そう言ってもらえるのが一番ありがたいことかな。こちらとしてうれしいことかなと思うので、そういった人たちが、1人でも増えてくれたら、こちらとしてもこうやりがいがあるかなと思うので、頑張りたいなと思います。

Q. (野球解説者・岩本勉さん)大谷選手よろしくお願いいたします。読売テレビ、ミヤネヤからやってきました、ならびにファイターズOBの岩本です(会場笑い)。会場の皆さん、世界でこんだけ活躍している大谷翔平が、大谷翔平選手が、華々しく日本に帰ってきてくれました、まずもって大きな拍手をお願いします。(会場拍手)Long time no see, How are you today?ありがとうございます。先ほど珍しく、やっぱり自分自身も落ち込むことがあるというコメントをされてましたが、その時に、やっぱりメジャーリーガーとして、いやアスリートとして活躍するには、公私ともに絶対的な充実が必要だと思うんですよ。で、野球に関しては、チームのサポートがあったりとか、充実した部分があるのは当然だと思いますし、私生活の方で、異国の地で戦う大谷翔平選手が手術も乗り越え、いろんな苦難を乗り越える中で、一番お世話になった方を差し支えなければ、その人を教えていただきたいですし、そして日本で応援していただいている家族、友人・知人の中で、この言葉が本当に支えになったと記憶になる部分があれば教えていただけますか?

大谷翔平選手:
お世話になったのは、やっぱり(水原)一平さん(通訳)じゃないかなと思いますね。それは常にこう、一緒に仕事もしてますし、それはまあその通りじゃないかなと思います。

Q. (野球解説者・岩本勉さん)日本で応援している、ご家族の方で、今連絡取りやすくなってますが、その中で自分が落ち込むことがあると聞いて僕もびっくりしたんですけども、そのときに、やっぱりもう1度奮起するような言葉が必ずあったと思うんですね、それ記憶の中で、もしあれば教えていただけますか?癒やしになったとか、もう一度頑張れるその気になれたとか...

大谷翔平選手:
基本的に、人に相談するということはあんまりない人間なので、そんなにないですかね。

Q. (野球解説者・岩本勉さん)家族とも連絡取らない?

大谷翔平選手:
家族ですか? 来ることはありますかね。でも、そんなに長いことは取らないですかね。

Q. (野球解説者・岩本勉さん)たわいもない世間話で終わるという?

大谷翔平選手:
そうですね。

Q. 来シーズンに関して、どうですか?

大谷翔平選手:
マウンド降りたあとは、ことしも何回か守ったりしてたので、それはその通りかなと思いますし、あとは、スタートからラインに行くっていうのは、まあ監督だけじゃなくて、もちろんGMがトップでこうチームを編成しているので、来年のチームのバランスによってかなっていうのは、思うんですけど、できるというのであれば、1つこう選択肢が増えるので、ゲームの後半なんかは、特に野手を切りたい場面であれば、ほかの選手を切りやすくなるとかするかなとは思うので、できるに越したことはないかなと、今のところは、そういう感じかなとは思います。

Q. 今シーズンで一番印象に残っているプレーは?

大谷翔平選手:
DHを解除した試合は、思い出というかなんていうんですかね、大きかったかなというのは個人的にもそうですし、まあ今シーズン最後まで戦い抜く中でもなんていうんですかね、スタートの1試合として、みんながこう、不安なくスタートするためには重要な1試合だったかなと思うので、そこはまあバランスよくスタートできたっていうところはすごい大きなことかなとは思います。

Q. 印象に残っているホームランは?

大谷翔平選手:
この1本っていうのはないですかね。まあ46本、まず打てたっていうのは一番かなと思います。

Q. 母校・花巻東へのメッセージ、佐々木監督へメッセージを。

大谷翔平選手:
優勝目指して頑張ってほしいということかなと、僕も目指してはやってましたけど、なかなか行けるところではないので、甲子園というのは、1つ大きな目標だと思いますけど、神宮大会もすごく大きな大会なので、優勝目指してがんばってほしいなと。

Q. 監督については?

大谷翔平選手:
連絡は取り合っているので、この場で言うことはないですけど、監督としても、勝つのが一番気持ちいいことだと思うので、頑張ってほしいなと思います。

Q. 今シーズン、技術的に向上した点、改善した点は?

大谷翔平選手:
一番は、フィジカルがしっかりしていたという点ですかね、技術ではないですけど、そこが技術に結びつくところですので、基本的には、しっかりとしたフィジカルがあるところで、できる動きが増えていくので、一番はフィジカルになってしまうかなと思います。

Q. フォームの改善は?

大谷翔平選手:
毎年、調子がよくても悪くても、少なからず微調整は続けていくので、ピッチングにしてもバッティングにしても、ことし調子がいい時期でも、微調整を繰り返してよくなるというのが多かったかなと思います。

Q. 現在のトレーニング状況は?

大谷翔平選手:
2週間くらいは、ほとんど動かずにアメリカでは休んでいたので、ほかの仕事を続けたりとか、日本に帰ってきてからは、ここまで隔離期間含めて、2週間くらい自宅でトレーニングをまずして、きのうから外に出てトレーニングをしているので、スローイングは、きょうのこのあとからやります。

Q. MVPはどこで発表を待つのか?

大谷翔平選手:
どこなんでしょうね、わからないです。

Q. アメリカに住んできてわかった日本の税制については?

大谷翔平選手:
ロサンゼルスは税率高いので、自分の稼いでいる半分ちょっと多いくらいは納めないといけないので、それは納めますし、特に消費することはあまりないので、今のところは、たまっていく一方かなと思います(会場笑い)。

Q. 今シーズン覚醒した、メンタル何が変わった?

大谷翔平選手:
考え方を変えるというのは特にないですね。ただ、けがも続いてましたし、去年もいいシーズンと言えるシーズンではなかったので、そんなに多くのチャンスをもらえる立場ではないなというのが、1つ大きく違うところかなと思うんですけど。そんなにメンタル的に、何を変えたかというのはないですかね、ただ試合に出ていたら、勝ちたいと思うのは当然ですし、チーム的に苦しい状態が続いていたので、より勝ちたいなという気持ちは高くなって、毎年毎年高くなっているかなと思います。

Q. 家庭を持つタイミングを考えるか?

大谷翔平選手:
タイミングですか、タイミングは特に考えていないですかね、よきタイミングというか、そうなるようにしかならないと思いますので、はい。

Q. 結婚はもう少し先か?

大谷翔平選手:
そうですね、今のところは先じゃないかなと思ってます。

Q. 二刀流は、日本の時と変わってきているのか?

大谷翔平選手:
今も変わらないですね、ただ1年目やるということにあたっては、アメリカの方が懐疑的な声はありましたけど、受け入れてくれる器というか、そういうふうなのは広いなと思いました。

どちらかというと、日本の1年目の方が幅としては狭かったかなという印象が強いので、今は何も気にすることなくというか、自分が結果を出すだけというか、そういう意味では変わったかもしれませんが、特には大きく変えることはなかったかなと。

Q. 二刀流は続けていきたい?

大谷翔平選手:
そうですね、ここまで頑張ってきましたし、まだまだ高く行けると思っているので、まだまだ頑張っていきたいと思います。

Q. 2023年に日本ハムは新球場、気になるか?

大谷翔平選手:
そうですね、(画像とか)送られてきたりとか、関係者の方からするので、どういうふうになるのかは気になるところです。

Q. いつかはもう一度、日本ハムの新球場でプレーしたいか?

大谷翔平選手: 日本ハムでということですか?

Q. それも含めて。

大谷翔平選手:
ああ、今は全然考えてないですね、メジャーリーグでやり遂げるということしか考えてないですし、そこで出し切るということしか考えていないので、これからどうなっていくかはわからないですけど、今はそれしか考えてないですね。

Q. 1年間、マトン監督の下で投げた翌日も試合に出た今シーズン、来シーズンの楽しみは?

大谷翔平選手:
シーズンが始まる前から、そういうふうな形(投げた翌日も試合に出る)に決まっていたわけではなくて、自分が出られると思った試合は、監督とコミュニケーション取りながらやっていこうという感じでスタートして、「思ったよりも出られるね」という感じでシーズンを通してできたので、それができるとわかったことがよかったことというか、来年につながることかなと思っています。

Q. 来年もっとやれるというイメージはできてる?

大谷翔平選手:
そうですね。まあバッティングもそうですけど、特にピッチングなんかは、まだイニング数はそこまで多くはないので、数を増やしていけたら、高いレベルで数字も残るんじゃないかと思っています。

Q. フィジカルの話。体調管理の面で食事にこだわったことは?

大谷翔平選手:
シーズン中は、もうビュッフェ形式というか、球場でもそういう感じで出ているので、ある程度決まったものの中で、自分で取っていくというスタイルですし、ホテルに帰れば、ホテルのものであったりとかというものしかないので、シーズン中は、どちらかというと、カロリーと運動量のバランスを考えることぐらいかなとは思いますね。どちらかというと、オフシーズンの方が、今とかの方が、栄養素に関しては細かくやっていくイメージかなと思います。

Q. 日常生活でひらめきを見つけるの楽しみだそうですが、今シーズン一番のひらめきは?

大谷翔平選手:
何ですかね。カットボールは大きめに投げてはいたんですけど、それは後半に入るのに、もすごく大きかったかなと。スプリットもそうですけど、その2つは大きかったですね。

Q. 日常生活でひらめいて、それを試してみる?

大谷翔平選手:
あ、そうですね。寝ている時とか、なんかいけそうだなっていうのが出てきたりするのが、一番やっていて面白いなって。次の試合で試してみようとかというのが、一番やっていて面白いところかなとは個人的には思っています。

Q. 寝ている時に思いついた?

大谷翔平選手:
そうですね。なんかふとした時に。なんか行けそうだなと思って、次の日やってみたり、「次の試合でやってみよう」というのをキャッチャーと相談してこう試してみたりとか、という感じですかね。

Q. 野球の神様・ベーブルースと比較される感覚は? また自分にとって、どんな存在か?

大谷翔平選手:
比較していただけるだけで、とても光栄なことというか、もちろん残している数字だけではない方だと思うので、そこが一番すごいのであって。そういうふうになるというのが、一番選手としても、いつまでも覚えてもらえる選手というのはなかなかいることではないので、そこが1つ、選手として目指すべきものの1つかなと。そういう方だなっていうことです。実際にやっているところを見ているわけではないけど、多くの方が知っているというのはすごいことだなと思います。

Q. オフシーズンに重点的に取り組むことは?

大谷翔平選手:
一番は、フィジカルを保っていくというか、さらに向上させていくというところかなとは思うので、患部も含めて、まだこう、本当に100%、120%というわけではないので、もっともっとやる余地はあると思っていますし、キャンプインまでにそこはしっかりと詰めていって、そうすれば必然的にスキルの部分でも気づくことが多くなってくると思うので。あとはそこからのすり合わせは、スプリングトレーニングに入ってからかなと思います。

Q. 具体的な来シーズンの目標は?

大谷翔平選手: まあ一番は数じゃないかなと思っているので、どれぐらい試合に出られるか、どれぐらい打席に立てるか、どのぐらい登板できるか、というのが一番かなと。

あとは、やれることをやって、残った数字というのは、あとはシーズン終わったあとによかった、悪かったというのは、自分で振り返ればいいかなと思っているので。一番は、健康でシーズン通して出続けること。それが一番かなと思っています。

Q. アメリカでの活躍で「異次元」との報道、自身の感じ方は?

大谷翔平選手:
僕自身はやっている方なので、自分がやっていることに対して、すごいなという感覚はないですね。ただ違ったことをやっているので、単純にそう見えるというところもあるかなとは思いますし。そういうサンプル自体が少ないので、今後多くなってくれば、この数字がすごいのか、すごくないのかっていうのが、よりハッキリしてくるのかなとは思っています。

Q. 同級生で親交のある広島の鈴木(誠也)選手がメジャー挑戦の意向を示しているが、もし来年実現したら、活躍はどれくらいと予想する?

大谷翔平選手:
ポスティングするかまずわからないので、そのあとのことは、ちょっとわからないですし、本人が行きたいのか、行きたくないのかというのも、ちょっとわからないので、実際に行ったときの数字というのは、正直予想できないですね。

自分自身ですら予想できないので、やっぱりほかの選手となってくると、毎年毎年レベルも上がっていますし、同じことをやっていては、同じような成績は残らないので、僕自身もことしと同じようなことをやっていても、来年同じような成績が出るかと言えばそうではないので、常に上を目指さないといけないとは思いますし、どこでやるにしても、そういう気持ちじゃないかなと思うので、同級生ですし、ずっと応援はしていますね。

Q. バッター鈴木選手をどのように見ている?

大谷翔平選手:
そんなに多く対戦しているわけではないので、わからないですけど、おそらく今のプロ野球の中では、頭抜けているぐらいの方じゃないかなと思うので、実際に向こうで対戦する機会があれば、それはそれで楽しみですし、やってみたいかなと思います。

Q. 松坂(大輔)投手が引退したが、大谷選手にとってどんな存在だった?

大谷翔平選手:
僕の印象は、ボストンのイメージが強いかなと。移籍するしないのところかなっていう感じですけど。今、振り返ってみても、成績を見てみても素晴らしいですし、実際に投げている映像とか、今見てもすごいなっていう印象を受けるので、できれば打席の中とか見てみたいな、見てみたかったなという思いはありますけど。

長い間頑張って、素晴らしい成績を収めてこられた方なので、「お疲れさまでした」ということと、今後、さらに野球界を盛り上げてくだされば、すごくうれしいかなと思います。

Q. 幼少期、松坂選手を見ていた?

大谷翔平選手:
かっこいいなとは思ってましたね。投げ方もそうですし。ワインドアップで投げるピッチャーというのも少なくなってきているので、真似したりとか、常に見てきた投手かなと思います。

(司会)すべての質問を受け付けることができませんでしたが、時間となりましたので、質疑応答をこれで終了させていただきます。

大谷さん、来シーズンもさらなる活躍をされて、またこの席においでくださることを期待してお待ちしております。ありがとうございました。

報道スポーツ部
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