休日は人間ファストパスにさせられて…
たこ焼き店などを展開する会社の社長を元従業員が残業代やパワハラの慰謝料の支払いを求め提訴した。
その社長と元従業員のSNS上のやり取りはこんな感じだった…
元従業員:
ハニーハント(ファストパスの配布)終わってました!2時間20分待ちでした
社長:
了解です!バズをまず宜しく
元従業員:
了解です。並びました!90分待ちです
社長:
りょ
テーマパークで行列に並ぶことなどを強要されていたとして元従業員が社長を訴えカメラの前で、その実情を明かした。
元従業員Aさん:
自殺しなかっただけでもすごいなと…自分で褒めたいと思う…
こう訴えるのは、全国でたこ焼き店などを展開する会社「アドジックス」の元従業員で社長の運転手などをしていた30代のAさん
元従業員Aさん:
24時間働いても40時間運転しても給料は変わらない…残業代は当然1円も払わない会社なので無給
Aさんは社長から度重なる業務外の労働があったなどとして残業代や慰謝料などを求めて裁判を起こした。
元従業員Aさん:
社長も“スーパーブラックだと”…“ブラック”を超える“スーパーブラック企業”だと
自身の会社を“スーパーブラック企業”だと普段から豪語していたという社長。
違法賭博店で闇スロットを…
一体、Aさんはどこでどのような労働を強いられたと主張しているのだろうか?
Aさんによると“違法賭博店”いわゆる「闇スロット店」を好んで利用していたという社長。Aさんは良い台を確保するために開店前から並ぶように指示されたという。
しかし、良い台が取れなかった時には…
社長からSNSで…
「なんのために早くならばしたかわからんやろ。モーニングとるためでしょ。意味分かってる?」
更に社長は1人では寂しいとAさんに一緒にスロット店で遊ぶことを求めたという。その誘いを断ると…
社長:
お前、ここまで来て俺の誘いを断るんか…お前の仕事は俺が決めるんじゃ
などと、言われたという。
元従業員Aさん:
社長と従業員なので当然言われたら『わかりました』と言うしかなくて、断ったら嫌がらせでもっと長時間働かせたりしました
社長からの指示は闇スロット店にとどまらなかった。休日には社長の家族サービスのためにテーマパークに同行させられたというAさん。
1時間待ちや2時間待ちのアトラクションがある中で社長はAさんに並ばせ、15分前になったら呼んでと指示し、Aさんが1人で並んでいる間、社長ら家族はカフェなどで休んでいたという。
これをAさんは「人間ファストパス」と指摘している。
元従業員Aさん:
周りのちゃんと並んでいる人からすると、すごい白い目で見られたりして本当に嫌でしたね。(社長は)一切自分の非は認めない人なので、それは裁判で明らかにしていくだけなので…
社長側は「友人関係で業務ではなかった」と争う姿勢
一方、訴えられた社長側はFNNの取材に対し「Aさんとは元々友人関係であり業務ではなかった」と争う姿勢を見せている。また裁判では「スロット店に一緒にいたことは認めるが、違法かどうかは分からなかった」と主張している。
(「Live News it!」6月13日放送分より)