水原一平元通訳の違法賭博問題をめぐり、大谷翔平選手の元チームメートだったデービッド・フレッチャー選手の過去の言動が今、注目を集めている。

大谷選手とも“特に仲が良い”チームメートだった

「イッペイ…イッペイはポーカーが上手いね」

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“一平はポーカーがうまい”。
こう語るのは、2023年まで大谷翔平選手と同じく、ロサンゼルス・エンゼルスでプレーしていたデービッド・フレッチャー選手(29)。

左:大谷選手 右:フレッチャー選手 (写真:時事)
左:大谷選手 右:フレッチャー選手 (写真:時事)

現在は別チーム、ブレーブス傘下のマイナーに所属しているフレッチャー選手は、エンゼルス時代、大谷選手と“特に仲が良い選手のうちの1人”として、日本のファンにも知られる存在だった。

自分の名前を冠したチャリティーポーカー大会が開催されるなど、ポーカー好きとして知られている。
そんなフレッチャー選手に2023年4月、ファンサイトの動画の中でこんな質問が飛んでいた。

司会者:
エンゼルスで、ポーカーのサークルがあるんだって?

フレッチャー選手:
そう、時々、遠征した時の試合後にやるんだ。

司会者:
一番手ごわいプレーヤーは誰?

フレッチャー選手:
うーん…一平、一平はポーカーがうまいね。

ポーカーがうまい人として、水原氏を名指し。ただこの時、フレッチャー選手は賭け事に関わる発言はしなかった。

違法賭博の胴元・ボウヤー氏とも接点が…

そんなフレッチャー選手を巡っては、水原氏と今回問題になっている違法賭博の胴元、マシュー・ボウヤー氏とを“結果的に”結びつけた人物だとの指摘があった。

スポーツ専門チャンネル「ESPN」の取材に対し、フレッチャー選手は、過去にエンゼルスのチームが滞在するホテルでポーカー大会が開催された際、自分の知人の紹介でボウヤー氏が参加したと発言。この場で2人が出会ったとみられているのだ。

波紋が広がり続ける水原氏の疑惑。

日本の国税庁にあたる「IRS」の捜査に加え、金融犯罪を捜査するHSI(国土安全保障捜査局)も合同で水原氏を捜査していることが新たにわかった。
HSIは国際的な犯罪組織によるマネーロンダリングなどを捜査する組織だが、具体的な容疑は分かっていない。

捜査の目が、自らの銀行口座からの巨額送金に向けられていることに、大谷選手は「ここからは弁護士の方々にもお任せしますし、僕自身も警察当局の協力に全面的に協力したいなと思っています」と語っていた。

大谷選手担当の法律事務所は過去にディカプリオなども

今回、大谷選手の弁護を担当しているのが「バーク・ブレトラー法律事務所」。

過去には、俳優のジョニー・デップさんやレオナルド・ディカプリオさんなどセレブ層の弁護を務め、実績を収めてきたという。

今回、弁護団の任務について、国際弁護士の樋口一磨氏は、「おそらく大谷選手が水原氏に責任を追及することがメインではなくて、自分(大谷選手)に責任が及ばないようにする。そのあたりの駆け引きみたいなところがうまくできれば」と指摘した。
(「イット!」 3月28日放送より)