前の市長の辞職に伴う京都府八幡市長選挙が12日に行われ、自民・公明・立憲民主が推薦した33歳の新人候補が当選。全国で史上最年少の女性市長の誕生となった。

33歳の市長が誕生 京都・八幡市

当選から一夜明けたこの日、川田翔子氏(33)が思いを語った。

川田翔子氏:
“若さ”とかそういった特徴だけで今回、当選したとは思っておりません。たくさんの方と手を携えてここまで来させていただいた。基本的には人見知りは全くしないので、どなたでも話しかけていただけたらなと

12日、自民・公明・立憲推薦、維新公認、共産推薦の新人3人の戦いとなった八幡市長選挙で、川田氏が初当選を果たした。川田氏は奈良市出身で元京都市職員の33歳。全国で最も若い女性市長となる。給食費の無償化を始めとする子育て支援の充実や、企業誘致による都市活性化などを訴え、「33歳という若さ」を前面に選挙戦を戦った。

川田翔子氏(11日):
私が候補として若い女性だと言われることもありますが、全くそんなことはご心配いただくことはありません

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「若さ」あふれる新市長の誕生に市民は「期待してますよ。若さに。子供から年寄まで全ての市民が潤うというか、良くなるようにしていただきたい。」「子育て世代なので、子供に関することについて多く取り上げていただけたらいいな。」「(八幡市に)在住していなかったので、何で当選したのか不思議で、ちょっと不安があるけど、まあがんばってほしいです」と話す。

自民・公明に加え立憲民主も川田氏を推薦

選挙では自民・公明・立憲民主の3党が川田氏を推薦。京都府の西脇知事も応援に入った。

川田翔子氏(2日):
寄り添った行政というのを本当に実現するためには国・京都府とのパイプ、与党とのパイプを持って実現することが重要

これまでも京都府内では主に共産党勢力に対抗するために、国政“与野党が相乗り”で候補者を立てて戦ってきた。

この構図に異論を唱えたのが、京都府内初の公認首長の誕生を狙っていた日本維新の会だ

日本維新の会 吉村洋文共同代表(4日):
立憲民主党、自民党、あれだけ国会でぶつかりあって、価値観真反対だって言ってるのに、京都では一緒に選挙するじゃないですか。どんな未来社会目指すんですか、どんな街を目指していくんですか、僕にはさっぱり分かりません

維新の会は2025年2月の京都市長選をにらみ、その前哨戦として今回の選挙に臨んだが敗北。得票差は約2,100ほどだった。

日本維新の会 吉村洋文共同代表(13日):
結果とすれば力及ばずだったと思います。だからと言って自民党、公明党、立民の談合政治のやり方、僕はそれは絶対違うと思っていますし、新しい京都の市政に風を吹かせるような候補者に立ってもらいたい

京都を取り巻く、政党の枠組み争い。今後も注目が集まりそうだ。

(関西テレビ「newsランナー」 2023年11月13日放送)

関西テレビ
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