焦る共産、立憲に政党間協議呼びかけへ
共産党の小池書記局長は1月24日、会見で夏の参院選での野党共闘態勢の構築に向け、立憲民主党に政党間協議を呼びかけることを明らかにした。小池書記局長は会見で「タイムリミットが近づきつつある」と述べ、半年後に迫った参院選に向けて業を煮やした格好だ。
小池書記局長は、会見で政党間協議について「この後、立憲民主党の西村幹事長には私の方からお伝えしたい。ただ西村さんコロナに感染されているということなので、お見舞いの言葉と一緒に電話という形になると思うが、ぜひ一刻も早く正式な協議をお願いしますという風に伝えるつもりだ」と述べた。
立憲民主党は、2021年の衆院選で共産党と「限定的な閣外協力」という形で連携し、その結果、議席を大きく減らしていて、泉代表は「立憲民主の政権を構成する政党に共産党は想定にない」と述べている。
また、立憲の最大の支持母体「連合」は、共産党を念頭に「目的が大きく異なる政党や団体等と連携・協力する候補者は、推薦しないという姿勢を明確にする必要がある」と参院選に向けた基本方針案をまとめた。参院選で野党共闘を目指す共産党にとって、外堀が埋まりつつある状況に焦りが見えた格好で、立憲の対応が注目される。