傷などのため市場に出荷できないリンゴを原料にしたリキュールが、今年も発売されることになり、産地の鳥取県日南町で試飲会が開かれました。

淡い黄色が美しい「りんごリキュール」。使われているのは、日南町で最も標高が高い阿毘縁(あびれ)地区で栽培されたリンゴ。少し傷があるなどの理由で市場に出荷できない「規格外」のリンゴを活用しました。
発売を前に中村町長や生産農家の代表が、8日、できあがったリキュールを試飲しました。

日南町・中村英明町長
「リンゴの香りがあって、氷を入れてロックで飲んだら気持ちがいいかもしれない」

阿毘縁地区では、1戸の農家が約134アールでリンゴを栽培。規格外のリンゴはジャムや酢などに加工していましたが、さらに活用を進めようと、2023年に境港市の酒蔵「千代むすび酒造」と連携して「リキュール」を開発。発売1カ月で440本が完売する人気だったことから、今年も販売されることになりました。

りんご生産者・林冨実代さん
「廃棄するものが一つもないです。強いて言えば、皮がちょっとだけ廃棄になります。あとは全部使います。商品になって、たくさんの方に飲んでいただきたいなと思っています」

このりんごリキュール、今年は720ミリリットル入りを310本生産、1本2000円で町内の道の駅などで販売されます。

TSKさんいん中央テレビ
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