フィギュアスケートの宇野昌磨選手が2024年5月9日、SNSで引退の決断を表明した。名古屋市出身の宇野選手の引退について、ゆかりの人たちからは慰労する声があがった。

<本人のインスタグラムより>
「皆様、こんにちは。宇野昌磨です。この度、現役選手を引退する決断を致しました」

平昌、そして北京のオリンピックでもメダルを獲得したトップスケーター。名古屋市出身の宇野昌磨選手が、21年間の競技生活に終止符を打つことになった。

今回の引退表明に名古屋の街の人は…。

街の人A:
びっくりというか、ちょっと寂しい気持ちがありますかね

街の人B:
ちょっとびっくりです。ステップとか上手くてすごく大好きだった。心残りです

スタートは名古屋市中区大須のスケートリンクだった。

宇野昌磨選手(小6当時):
跳べないジャンプが跳べた時が一番楽しい

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宇野選手がスケートに始めたのは5歳の時だ。きっかけは浅田真央さんとの出会いだった。

浅田真央さん(2015年):
一人で練習していて、その時に昌磨を見つけて、遊んでみたいな。「フィギュアおいでよー」って話していたら、もうクラブに入ってみたいな、そんな感じだったので。まさか昌磨がここまで世界で戦えるような選手になるとは

偶然の出会いから生まれたフィギュアスケーター・宇野昌磨選手。指導したのは山田満知子コーチだ。

山田満知子コーチ:
会った時からすごくかわいいという感じで、アイスホッケーとか何かよりフィギュアがいいんじゃないかなって。この子はきっとかわいいスケーターになるんじゃないかなって思っていましたから。でも性格はかわいいというよりしっかりしていた、今みたいに。結構男でしたよ

憧れは高橋大輔さんだった。

宇野昌磨選手(小6当時):
何回見てもすごいなって、毎回思います

その後、めきめきと力をつけた宇野選手。あの羽生選手も…。

羽生結弦選手(2015年):
みんな見たいよね?(昌磨の演技)俺も見たいわ

いつしか、オリンピックの金メダリストも注目する存在にまで成長した。

2018年には、全日本フィギュアの練習中に右足を捻挫したが、3本の4回転ジャンプに挑戦し、見事優勝。演技後の舞台裏では、大きく張れた右足首を氷で冷やしていた。

宇野昌磨選手(2018年):
簡単に言うとプライドというか。僕の「宇野昌磨」という選手の生き方がこうなんです

その後は、平昌オリンピックで銀メダル、北京オリンピックでも銅メダルを獲得。世界選手権では連覇を果たすなど、日本のエースとして世界の第一線で滑り続けてきた。宇野選手は9日、競技引退を発表した。

山田満知子コーチ:
彼は満足してるんじゃない?だから引退。ハッキリ引退ということなので、もうアマチュアに対してはやることをやった。次の世界に行きたいということじゃないかなと思います

(東海テレビ)

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