Bリーグ・島根スサノオマジックは、4月27日、28日、2023-24シーズンのホーム最終節、広島ドラゴンフライズとの「中国ダービー」に臨んだが、痛い連敗を喫し、CS(チャンピオンシップ)進出ラインから後退した。 

島根のホーム戦配信で全30試合の解説を担当した元選手の朴 航生さんが、今節、そして、今シーズンの戦いぶりを振り返った。
(インタビュー:TSKさんいん中央テレビ 福島睦アナウンサー) 

広島との「中国ダービー」を振り返って 

島根スサノオマジック元選手・朴航生さん:  
今シーズン島根の象徴として「オフェンス力」があったが、2日間通して、終盤の1番決めたい場面で、決定力をチームとして上げられなかった。その部分が勝敗を分けてしまったように感じた。

島根のホーム戦全30試合を解説
島根のホーム戦全30試合を解説
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今シーズンの戦いぶりをどう見た?  

島根スサノオマジック元選手・朴航生さん: 
やはり、ヘナレHCが就任して3年目というところで、ファンも「集大成」というような意味合いを感じる1年だったと思うが、ロスターの健康状態もあり、なかなか思うようにチーム全員が揃わない時期が本当に長く、長く続いた。最後までニカ選手も戦列に戻れずという、苦しい1年間だったんじゃないか。 

ーー昨シーズンは48勝12敗で西地区2位。王者・琉球と勝率で並び、かなりの強さを見せたシーズンだったが、それに比べると今シーズンは苦しいシーズンだったのでは? 

島根スサノオマジック元選手・朴航生さん: 
本当に各チームのレベルアップ、戦力の均衡というのは非常に感じる。やはりそういった中で、ビュフォード選手、安藤選手、ケイ選手に対しても、3年目というところで、どういうふうに止めていくべきかという対策を各チームがいろいろな形で用意していた。 
それを上回る流れもシーズン中あったが、時々、メインの選手を欠いたり、ラインナップが揃わない中で戦わなければいけなかった。おそらく、島根が今シーズンをスタートする時点で願っていた形を最後まで作り上げることが、今季に関してはできなかったと感じる。

MVPはだれ?
MVPはだれ?

苦しいシーズン 朴さんがMVPに選んだのは 

島根スサノオマジック元選手・朴航生さん: 
(しばらく思いをめぐらせた様子のあと)MVPとして選ぶなら、今季はやはり安藤選手。持ち前の得点力を非常に、大幅にアップさせて、今、ビュフォード選手と河村選手(横浜)に次いで、得点ランキングは3位。 
昨シーズンの強みであった3ポイントもしっかりと沈め、「チームを牽引する」という気持ちを非常に感じた1年だった。 
そういった部分で、やはり安藤選手をMVPにあげたいと思う。

会場での島根ファンの盛り上がりは 

島根スサノオマジック元選手・朴航生さん: 
僕が以前、bjリーグ時代の選手だったときから変わらずに熱く応援されている方も会場で多く見かける。それにプラスして、今のバスケットボール人気、その熱というのが、この島根にも届いていて、それをしっかりと島根スサノオマジックというチームが盛り上げていて、街としての「バスケットボール愛」を非常に感じる1年だったと思う。 

CS進出に可能性残る…次節・大阪戦に期待するのは 

島根スサノオマジック元選手・朴航生さん: 
今季、非常にいろんな面で苦しんで、チームとしてCS出場・優勝を目標とするなかで思うように進めなかった部分はあると思うが、最後の最後、やはり大阪戦はアウェイではあるけれど、島根らしいバスケット、今季の象徴である「得点力」というところを見せてくれたらうれしい。 

(TSKさんいん中央テレビ)

TSKさんいん中央テレビ
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