20年にわたり住民たちを悩ませてきた、“野生のニホンザル”の群れの捕獲に成功した。そこには新兵器の存在があった。

新兵器“位置情報の首輪”で一網打尽

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広島・廿日市市の住宅街で、20年にわたり住民たちを悩ませてきた“野生のニホンザル”。

地元の自治会長によると、干しガキを食われたり、大根などの家庭菜園を荒らされたりといった被害があったという。

2023年12月、一度に8匹を捕獲。

猿の首に付いた黒い首輪のような物(黄色い丸印)
猿の首に付いた黒い首輪のような物(黄色い丸印)

新兵器で一網打尽に成功した。

位置情報を発信する新兵器
位置情報を発信する新兵器

秘密は“黒い首輪”のようなもの。位置情報を発信する装置だ。

1カ月の様子見で群れごと捕獲

首輪をサルに取り付ける様子
首輪をサルに取り付ける様子

2023年2月、わなにかかったサルに首輪を取り付け、群れに返した。

サルの行動範囲
サルの行動範囲

首輪から発信される位置情報を調べると、直径2.3キロの範囲でサルが行動していることが判明。

コンテナ状のわな
コンテナ状のわな

その中間地点、小学校も近くにある静かな住宅街に、コンテナ状の罠を設置。だが、すぐには捕まえず、1カ月間様子見をした。そして、サルが安全なエサ場だと学習したところで群れごと誘い込み、遠隔操作で柵に閉じ込めたという。

8匹のサルが捕獲されてから、市内では1件もサルが目撃されなくなったという。
(「イット!」1月29日放送分より)