熊本・南阿蘇村に完成した熊本地震の震災ミュージアム・KIOKU(きおく)に初めての修学旅行生が訪れた。長崎からやって来た中学生たちは、熊本地震について学び、どう感じたのだろうか。

熊本地震の震災ミュージアム・KIOKU

熊本・南阿蘇村にある震災ミュージアム・KIOKU(きおく)に初めての修学旅行生としてやって来たのは、長崎の佐世保市立祇園中学校の3年生135人だ。

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修学旅行では2泊3日の日程で熊本と大分を回る予定で、2日目の9月7日は熊本地震について学ぼうとKIOKUを訪れた。

2023年7月に完成したKIOKUは、展示品や語り部によるガイドで熊本地震の経験や教訓を伝える施設だ。

語り部ガイド:
(南阿蘇村には)学生が800人住んでいました。その学生が住んでいたアパートのほとんどが壊れました

旧東海大学阿蘇校舎の真下を走る断層
旧東海大学阿蘇校舎の真下を走る断層

生徒たちは被災した旧東海大学阿蘇校舎や、その真下を走る断層などを見学した。

崩落現場も見学「圧倒され怖いと…」

語り部ガイド:
ここで亡くなった人が1人、大和晃さんって知りませんか?ここ(南阿蘇村)にいるはずだからと家族や友達で探して、最後に見つかった亡くなった人の1人

阿蘇大橋の崩落現場
阿蘇大橋の崩落現場

そして生徒たちは崩落した阿蘇大橋があった場所を間近で見たり、犠牲となった人の話を聞いたりしたりして、熊本地震について学んだ。

祇園中学校3年・杉本優花さん:
(崩落現場を)近くで見て高さや幅にすごく圧倒され怖いと思った。間近に見ることはないので、とても勉強になった

「減災・防災に家族で話してみたい」

祇園中学校3年・田渕凜さん:
犠牲者の思いを無駄にしないように減災・防災に取り組んでいると印象に残った。(帰ったら)家族で話をしてみたい

KIOKUには9月、関東や関西、九州から数件の修学旅行の団体予約が入っているという。

(熊本テレビ)

テレビ熊本
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