アメリカ連邦検察は8日、大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告について、大谷選手の口座から約1700万ドル(約26億4500万円)を不正に送金した「銀行詐欺罪」。

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さらに、納税申告の所得について410万ドル(約6億4000万円)余りを過少に申告した、「虚偽の納税申告をした罪」について、認めるという「司法取引」に合意したと発表しました。

司法取引の合意書に書かれた、水原被告が書いたとみられるサイン。プレッシャーからなのか、文字のバランスが崩れているように見えます。

認めた2つの罪を合わせて、最高で禁錮33年、罰金約1億9000万円になる水原被告。
しかし、実際の量刑について国際弁護士の村尾卓哉氏はこう推測します。

国際弁護士 村尾卓哉氏
国際弁護士 村尾卓哉氏

国際弁護士 村尾卓哉氏:
今回の司法取引の内容で、量刑に関しては明確に合意はされていないのですが、アメリカの量刑はガイドラインを参考にして決まっていて、(合意書に書かれた)量刑レベルについては水原被告も最低限受け入れますと合意しているので、57カ月~71カ月程度、最低でも5年程度は禁錮をくらうであろうと。
もちろん最終的な量刑の判断というのは裁判所が行うので、5年より低い可能性もゼロではないですが、57カ月以上であることは水原被告も覚悟はしていると思います。

水原被告は禁錮刑が言い渡されると、現地の刑務所に収監され刑期満了まで罪を償うことになります。

出所後について合意書には、「水原被告がアメリカから追放されるか、強制送還されることは事実上避けられない」と書かれていますが、村尾氏の見立ては…。

国際弁護士 村尾卓哉氏:
(アメリカで)服役を終えた後、強制送還されるでしょう。
移民局の判断なので、ビザや滞在資格、入国資格をどう認めるかですが、一般的にはグリーンカード(米国永住資格)の取消を受けた人に関しては、ESTAとかその他のビザの取得というのは非常に困難になると考えられます。
また、別の国で犯罪歴があることも申請しないといけなくて、それも含めて「ダメだ」「お前にはビザを出さない」という国も、もちろんあるでしょう。
(「めざまし8」5月10日放送より)