政府・日銀が3兆円規模の円買い介入に踏み切った可能性があることがわかった。

アメリカのFRB(連邦準備制度理事会)は、政策金利の据え置きを決め、円相場の行方を占う鍵として発言が注目されていたパウエル議長は会見で、利下げ開始が遅れるとの姿勢を示した。

会見中、円相場は、1ドル = 157円台で推移していたが、会見後、1時間ほどで4円以上円高に振れた。

市場では再び介入があったのではとの見方も出る中、日銀は当座預金残高の見通しを発表し、今回、3兆円規模の円買い介入を実施した可能性があることが明らかになった。

為替介入が反映される「財政等要因」はマイナス4兆3600億円だったのに対し、市場の事前予想はマイナス7000億円から1兆1000億円だった。

差額の3兆円規模で介入が実施されたとの推測が広がっている。

ただ円相場は、その後、一時156円台まで値を戻し、「投機筋との攻防は先が長い」と話す関係者もいる。

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