燃え上がる炎、立ちのぼる煙。

家の中に入った消防隊員が目撃したのは、横たわる女性の遺体。
その額には、包丁が突き刺さったままだった。

2015年4月、神奈川・湯河原町の住宅が放火され、この家に住む平井美江さん(当時66)が遺体で発見された。

美江さんの頭部は、鈍器のようなもので強く殴られたような痕があり、額には、包丁が突き刺さったままの状態だった。

近隣住民「(火を見た?)見たよ。そこの裏だから。全部燃えたんじゃないかな」

近くの住民が目撃していたのは、炎だけではなかった。

近隣住民「こっちまで血痕が垂れてたから、うちの前までね」

犯人は、大量の返り血を浴び、ここまで歩いてきたのだろうか。

事件直後には、不審な人物を見たという目撃情報も。

近隣住民「5時10分~15分ごろ、足音したから。普段足音しない、駅の方に向かっていったと思う。(服装)はスーツか黒っぽい上下」

事件直後に、JR湯河原駅の防犯カメラがとらえた、不審な人物として警察が公開した映像。

黒の上着に、紺のズボン。
黒のリュックサックに、大きな紙袋を持っている。

近隣住民「男の人なんですけど、振り返った時に、ほくそ笑んでたんですよ」

不審な人物の目撃情報が複数ある中、この人物は、湯河原駅での防犯カメラ映像を最後に、行方がわからなくなっている。

フジテレビ報道局・平松秀敏解説委員「防犯カメラによって犯人を追い詰めるシステムが、今ほど構築されていなかったので、捜査が難航している」

事件発生から9年となる中、19日、警察はJR湯河原駅の前でチラシを配り、情報提供を呼びかけている。

情報提供は、小田原警察署(0465-32-0110)まで。

「指名手配犯に似た人物を見た」「当て逃げした人物がドラレコに映っていた」など犯人逮捕につながる情報から「訪問販売に来た業者がクーリングオフに応じない」「いつも自転車にいたずらをする人がいる」など身近に起きた事案まで、ご存知の情報をお寄せください。

投稿の際には、「5W1H(いつ、どこで、だれが、なにを、なぜ、どのように)」を意識して、なるべく具体的に当時の状況を教えてください。写真や動画を送ることも可能です。

取材源は必ず秘匿し、情報管理を徹底することをお約束します。すべての方へのご連絡は難しいため、不採用の場合のご連絡と個別の問い合わせへのご返答につきましては、対応いたしかねますことを何とぞご容赦ください。

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