宝塚歌劇団の25歳の劇団員が2023年9月に死亡した問題で、遺族の代理人弁護士が27日都内で会見し、死亡した劇団員がヘアアイロンで額を火傷したのは上級生による故意だとの主張を裏付けるとする新証拠を公表した。

遺族側はこれまで、2021年8月に上級生が故意にヘアアイロンを額に押し当てたと主張し、「まえがみ　やけどさされた　わざとな気がする」「ちゃいろになってる　わたし　でこ　さいあく」など、亡くなった劇団員のLINEメッセージや、火傷した額の写真などを公開していた。

一方劇団は去年11月の会見で、「ヘアアイロンでやけどすることは劇団内では日常的にあることであり、ヒアリングにおいて故人がA（上級生）からいじめられていたとする供述はなかった。」などと説明していた。

27日の会見で遺族側は新たに、火傷の直後に第三者が送ったというLINEの映像を公開した。その文面には「火傷の話は聞いています。自分でやると言ったのに無理にやられておでこを火傷したと…」と記されている。この第三者は、チケットのことなどで手伝いまでしていた、亡くなった劇団員のファンで、信頼関係があったとしている。

遺族側の代理人は、故意か過失かの議論は別として、過失だとしてもハラスメントだと主張していて、ケガの程度や、上級生がヘアアイロンを使った経緯などについて見解が異なり、多くの争いがあるとしている。

プライムオンライン編集部

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