「春高バレー県代表決定戦」の注目校、山形城北高校・男子。難敵を倒すために磨いてきたレシーブ力で、9年ぶりの優勝をねらう。

一番のライバルは“勝ちなし”の相手

2013年・2014年と、日本代表で活躍する高梨健太選手を擁し、春高を連覇した山形城北は、2023年6月の県高校総体で準優勝し、第2シードで大会に臨む。

この記事の画像(13枚)

安部功監督は「非常に選手の意識も高まっていて、自主的に一生懸命、強度の高い練習に取り組んでいる」と話す。

春高・県代表決定戦は、2021年ベスト8、2022年はベスト4だった。「今年こそは頂点を」と意気込む山形城北には、越えなければならない“高い壁”がある。

ミドルブロッカー3年・森洸大選手:
倒したい相手は山形中央。春高でリベンジしたい

キャプテン セッター3年・小西惇平選手:
毎回負けてきたので、今回は絶対勝ちたい。山形中央が一番のライバル

山形城北にとっての“高い壁”は、今大会3連覇を目指している山形中央だ。実は山形城北は2022年から2023年にかけ、地区大会を含め山形中央と6回対戦し、全て敗れている。

磨き続けた「粘り強さ」で勝負

何とかこの連敗を食い止め、優勝するために磨いてきたのが、サーブやスパイクを拾い攻撃につなげる“レシーブ力”だ。就任21年目の安部功監督には1つの信念があった。

山形城北・安部功監督:
ボールを落とさなければ失点にならない。相手を見てしっかりとポジションを取ること、ブロックもディグもボールが来るところを予測し、入って待つ

一人ひとりのボールへの反応はもちろん、ブロックとの連携も図りながら、ボールが落ちない「粘り強さ」を身に着けてきた。

リベロ3年・小貫山航羽選手:
自分たちは身長がない分、レシーブで粘る。県総体(6月)よりもだいぶレシーブ力が上がり、いい勝負ができると思う

リベロ2年・佐藤大成選手:
最後はエースが決めきらないといけない。それをサポートするため自分が1本目を上げ、味方を鼓舞できるよう頑張っている

自信を力に…9年ぶりの優勝目指す

粘ってつないだボールを、キャプテンでセッターの小西惇平選手が打ちやすいトスへ。そして、強烈なスパイクで得点にするのが181cm・2年生エースの太田絢斗選手と、チーム最長身185cmの期待の1年生・佐藤純大選手だ。

アウトサイドヒッター2年・太田絢斗選手:
最後にトスが上がってくるのは自分とわかっているので、相手エースに負けないで、自分が決めきれるよう精いっぱい頑張りたい

アウトサイドヒッター1年・佐藤純大選手:
自分は高さとパワーが武器。それを十分に生かし、チームに貢献したい

リベロを含めて8人中5人が1・2年生だが、2022年からのレギュラーは5人。これまで味わった悔しさと、頑張ってきた自信を大きな力にして、山形城北は9年ぶりの優勝に向かう。

アウトサイドヒッター2年・太田絢斗選手:
今までたくさん3年生に支えてもらった分、最後の1点を決めきって優勝に導けるプレーをしていきたい

キャプテン セッター3年・小西惇平選手:
春高のオレンジコートで1回プレーしてみたい気持ちがある。今回は必ず優勝したい

山形城北・男子は1回戦で山形学院と対戦する。

(さくらんぼテレビ)

さくらんぼテレビ
さくらんぼテレビ

山形の最新ニュース、身近な話題、災害や事故の速報などを発信します。