私がお伝えしたいのは、7月はどうなる?電力ひっ迫です。
6月としては異例の猛暑で電力不足の危機に陥った東京電力管内。他の電力会社から電力を貰うなど、あらゆる手段で停電を回避しています。しかし夏本番の7月は大丈夫なのか?実は頼れる助っ人が登場します。
ポイントはこちら!「発電所13箇所が再稼働へ」注目です!
【注目ポイント・記者解説】
夏本番となる7月には、天候次第で電力需給が厳しくなると見込まれています。6月の猛暑により東京電力管内で電力需給ひっ迫注意報が連日出されたことから、不安を感じる人も多いと思いますが、安心材料があります。
7月に発電所が13箇所も再稼働するのです。経済産業省のまとめによりますと、7月1日には勿来IGCC発電所(52.5万kW)、3日は東扇島火力発電所1号機(100万kW)、4日は千葉火力発電所(36万kW)、6日は鹿島火力発電所7号3軸(42万kW)と電源開発沼原発電所4号機(22.5万kW)、東日本製鉄所西発電所3号機(13.8万kW)、7日は葛野川発電所4号機(40万kW)、8日は川崎発電所4号機(21万kW)、10日は南横浜火力発電所1号機(35万kW)、13日は勿来発電所8号機(60万kW)、14日は君津共同火力株式会社君津共同発電所4号機(35万kW)と千葉火力発電所1号3軸(36万kW)、15日は富津火力発電所2号6軸(16.2万kW)が運転を開始します。
13箇所を合わせると、510万キロワットになります。電力需給ひっ迫注意報が発令されていた5月27日の最大使用量5254万キロワットの約10%に当たります。かなり大きな数字です。
ただ、地震や故障で発電所が止まるリスクや、過去に例を見ない高温に見舞われる事もあり得ます。またウクライナ情勢などで燃料の確保にも問題を抱え、電気料金も高値が続きます。
7月も暑い日が続くとみられます。熱中症予防をしっかりしつつ、日常的に節電を心がけながら、暑さを乗り切る必要がありそうです。
(フジテレビ経済部)