自民党の石破元防衛相は5月1日、フジテレビの報道番組「日曜報道 THE PRIME」に出演し、日本で核シェルターの普及が進んでいないことについて「異様なこと」と述べ、早期の整備を訴えた。
ロシアによるウクライナ侵攻で、プーチン大統領が核兵器の使用を示唆する中、日本において核シェルターは、ほとんど普及していない。こうした現状について石破氏は「異様なこと」と危機感を示した。
石破氏はさらに「東京の港区や品川区の人がどこにシェルターがあり、どこに逃げたらいいのか、ほとんどの方は知らないと思う」と指摘し、「政府与党が危機意識を持って、シェルターの整備をしないといけない」と述べた。またシェルターについて「攻撃だけではなく、災害にも使える」と述べ、「シェルターの整備は、本当に今一番急がなければいけないこと」と強調した。
日本における核シェルターの人口当たりの普及率は、「日本核シェルター協会」の2014年の発表では0・02%。アメリカの82%、イギリスの67%と比べて、大幅に遅れている。