5月22日に結審する袴田巖さん(88)のやり直しの裁判で、弁護団は10日「検察側が行う被害者の遺族の意見陳述は再審公判にふさわしくない」として、反対する意見書を裁判所に提出しました。
死刑判決が確定した袴田巖さんのやり直しの裁判は5月22日に結審します。
22日の裁判では姉のひで子さんが最終陳述をする一方、検察側は被害者の遺族が書面で意見陳述をする方針を示しています。
これを受け、弁護団は「再審は被告人の利益のための制度で有罪か無罪かを問われていて、量刑に関する遺族の陳述はふさわしくない」などとして反対する意見書を裁判所に提出しました。
小川秀世 弁護士:
(再審は)無罪の方向に合理的疑いが生じた上でやっている。量刑とかぜんぜん関係ない。そういう関係ないものをここで引っ張ってきて、なんのためにやるとかというところです
また、弁護団は裁判所から外すように要請された支援団体のバッジについても装着の許可を求める意見書を提出しています。