多額の金をだまし取られる詐欺被害が相次ぐ中、被害を未然に防いだとして9日、秋田市のコンビニエンスストアの店員に警察から感謝状が贈られた。

感謝状が贈られたのは、セブン-イレブン秋田将軍野南2丁目店。

4月7日に店にやってきた60代の女性が、高額の電子マネーを購入しようとしたため、店の従業員2人が購入理由を尋ねた。

女性の説明によると、女性はパソコンを操作中に「パソコンが乗っ取られた」と画面に表示された。その画面に書かれた連絡先に電話で問い合わせると「修理するためには電子マネー3万円分が必要」と言われたという。

店の従業員はこれを不審に思い、女性がすぐに近くの交番に相談したため、被害を免れた。

 秋田臨港警察署生活安全課・鈴木英行課長:
「電子マネーをだまし取られる架空請求詐欺が多数発生している。客に声を掛けて詐欺を防いでもらえて感謝している」

警察は、被害防止には「声掛け」が重要だと話す。

 秋田臨港警察署生活安全課・鈴木英行課長:
「客に声を掛けて、間違えていたら警察を呼んでもらえば警察が客に説明するので、まずは声掛けをお願いしたい」

近年、詐欺の手口はさまざまで、全国はもちろん、県内でも被害が後を絶たない。特に増加しているのは、SNSをきっかけに投資を促す「投資詐欺」や、恋愛感情を持たせて相手から金をだまし取る「ロマンス詐欺」で、2024年の被害額は、4月末までの4カ月間で2億円を超えている。

うまい話は絶対に1人で判断しない。誰かに話すことが被害防止につながる。

秋田テレビ
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