3年前に県立高校の運動部の男子生徒が自ら命を絶った問題について、県は8日、第三者再調査委員会による報告書の全容を公開しました。

2021年に運動部の主将を務めていた県立高校の男子生徒が自ら命を絶った問題について、再調査委員会は2024年3月、顧問からの理不尽かつ強烈な叱責が大きな要因と結論づける報告書を玉城知事に提出していました。

県はこれまでに報告書の概要版をホームページで公開していました。8日公開されたのは全207ページからなる全容で、個人情報に関する部分を黒塗りにして公開しています。

このなかでは、生徒の自死について顧問は自らに原因はないと否定し、生徒の母親が「精神的負担を取り除くような行動を取っていなかった」などと責任を転嫁する主張をしていることが分かりました。

いっぽう、再調査委員会は「生徒は顧問との間で、支配的主従関係におかれその存在・言動が精神的負担になっていたことは明らか」で、顧問の主張は「合理性がない」と結論付けています。

半嶺満県教育庁は、このような痛ましい事案が繰り返されないよう学校、家庭、地域社会、関係機関と連携し再発防止に取り組むとコメントしています。

沖縄テレビ
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