大谷翔平選手の元通訳・水原一平被告が、司法取引に応じたことが明らかになった。

最高で禁錮33年ともいわれる中、今後、どのような生活を送ることになるのだろうか。

訴追から、まもなく1カ月。
アメリカ連邦検察は現地時間8日、水原一平被告が罪を認めたことを明らかにした。

水原被告本人のサインがされた司法取引の書面には、大谷選手から金をだまし取った、具体的な手口も記されていた。

水原被告は2023年9月、大谷選手に相談し、歯の治療費目的で6万ドル、約930万円の小切手を受け取った。

しかし水原被告は、この小切手を使わず、大谷選手の銀行口座のカードに不正アクセスし、治療費に充てていた。

そして、宙に浮いた小切手の6万ドルは、水原被告自身の口座に入金されていたという。

銀行詐欺罪に加え、今回、新たに410万ドルの所得申告漏れも発覚し、量刑は最高で禁錮33年に。

今回の司法取引が、どう考慮されるのだろうか。

国際弁護士・村尾卓哉氏「通常は量刑ガイドラインに基づいて判断される。(司法取引で)罪を認めたことは量刑レベルが2~3段階下がる」

ただ、実際の刑期がどの程度になりそうかは、現段階では判然としないという。

司法取引に応じ罪を認めたことで、より現実味を帯びた水原被告の獄中生活。

1990年代に10年ほど収監され、現在は日本で子どもの支援活動などを行っている井上ケイさんは「日本の刑務所と違って、すごく自由な空間。自動販売機、映画館、テレビルーム、サッカー場、アメフト場。とにかくほとんど外と変わらない」と話す。

部屋は2畳ほどで、2段ベッドが置かれ2人で生活するという。

自由も多い一方、“ある誘惑”が水原被告を苦しめるのではないかと井上さんは指摘する。

井上さん「中でみんな“賭け事”。1日中、賭けごとをしていますよ。ドミノだったり、ポーカーだったり。テレビルームでアメフトやっている。ここではバスケットをやっているとか。そこで囚人同士がハンデをつけてお金を賭けているんで、(水原被告は)やめられないんじゃないかと思います」

水原被告の罪状認否は、現地の5月14日に行われる予定。