東京・新宿区のタワーマンションで、25歳の女性が殺害された事件。

FNNは、逮捕された和久井学容疑者の自宅の部屋を取材した。
そこから見えてきた、男の素顔とは...。

棚に並ぶ複数のミニカーと、さまざまなアイドルのグッズ。
趣味が凝縮されたこの棚があるのは、殺人の疑いで9日に送検された、和久井学容疑者(51)の部屋。

棚に入りきらなかったのか、部屋の外にも和久井容疑者が集めたものが並んでいた。

平沢俊乃さん(25)を果物ナイフで刺して殺害したとみられている和久井容疑者。

事件が起きたのは、8日午前3時ごろ。
現場は、平沢さんが住んでいた東京・新宿区のタワーマンション。

2人は4年ほど前に、平沢さんが当時勤めていたガールズバーで知り合ったという。

和久井容疑者の父親は、2人に共通の話題があったと話す。

和久井容疑者の父親「韓国の推しで出会って」

韓国のアイドルファンとして、意気投合したとみられる2人。
その後、平沢さんは、和久井容疑者のストーカー行為について、警察に何度か相談した。

ところが、和久井容疑者は警告を無視して待ち伏せしたため、2022年に逮捕された。

この時、起訴はされなかったが、平沢さんへの1年間の接近禁止命令が出された。

警視庁によると、接近禁止命令の延長について、平沢さんに連絡した際、「しないで大丈夫」と返答されたという。

それから約1年後に起きた今回の事件。
和久井容疑者の父親は、2人の関係について、「『結婚する気があるならお金持ってこい』なんて言われたみたい」と話していた。

子どものころから車好きだったという和久井容疑者。
20年以上乗ったスポーツカーや16年乗ったバイクを手放し、結婚に備えたという。

和久井容疑者の父親「2000万円くらい(渡した)」

しかし、2人が結婚することはなかった。

和久井容疑者の部屋には、結婚のために手放したという赤いスポーツカーやバイクの模型などが飾られていた。

この棚でひときわ目立っていたのが、4本のボトル。
いずれも、ラベルに同じ人物とみられる若い女性の顔がプリントされている。

和久井容疑者の父親「(Q. この4つのボトルはどこで買った?)キャバクラかどこか。わからない、その人か、顔は。テレビに(被害者女性が)25歳と出ていたが...」

調べに対し、和久井容疑者は「お金を取り返すために現場に行った」という趣旨の供述とともに、「平沢さんと交際していた。経営を応援するために1000万円以上出した」と話しているという。

警視庁は、強い殺意があったとみて調べている。