宮城県大崎市内の全ての小中学校で、子供たちの主体性を育もうと、授業を午前中で切り上げて、午後は子供たちの好きな活動にあてるという取り組みが始まりました。
取り組み初日となった5月8日の午後は、昼過ぎに下校した子供たちが公民館に集まり、割りばしなどを使った工作に挑みました。
午前中に授業を終える取り組みは、大崎市内の公立小中学校29校で、年間で合わせて5日間行われます。子供たちは給食を食べたあと下校し、部活動も行いません。下校後に、どこで、何をするかは子供たちの自主性にゆだねられます。
大崎市内の小中学生への意識調査によりますと、夢や目標を持ったり、地域の活動に参加したりする児童・生徒の割合は、県全体の平均よりも低いということです。
その対策として始まったこの取り組みは、子供たちの主体性を育もうと、市が、工作や料理・スポーツ教室などを用意します。
一方で教職員には、授業のない午後、自己研さんに励むよう求めるということです。
4年生
「みんなと学校ではできないことができるので、楽しいです」
5年生
「学年が違う人とも一緒にいろいろできて、楽しいと思いました」
大崎市では取り組みの効果を年度末をめどに検証することにしています。