中国に現れた“パンダ犬”をめぐり、動物虐待論争が起きている。“パンダ犬”は、中国・江蘇省泰州市の動物園で撮影された映像に映っていた。

じゃれ合う“パンダ犬”
じゃれ合う“パンダ犬”
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仲良くじゃれ合ったり、壁をよじ登ろうとしている2匹は、毛が短く整えられ、顔全体は白い毛で覆われているが、目と耳や前後の脚などは黒い毛だ。

パンダの子どもにも見え、別の動画にも「泰州動物園パンダ」と表示されているが、実はチャウチャウ犬だった。

“パンダ犬”は集客目的?「動物虐待」との意見も

中国メディアは、動物園側がお客さんを増やすために、白と黒に染めた“パンダ犬”を用意したと報じている。

5月の大型連休に動物園を訪れた客がパンダ犬の映像や画像をSNSにアップすると、一気に広まり、連休期間中は毎日数万人を超える人が訪れたという。

中国のSNSには、このパンダ犬について「かわいい」「見に行きたい」といった声が多くある一方で、中には染めたことによる「動物虐待ではないか」という意見もある。

動物園側は、パンダ犬が来た時には、すでに白黒に染まった状態だったと説明している。

「1匹約10万5000円」問い合わせ殺到

FNNは、この“パンダ犬”を動物園に販売した業者を取材した。

“パンダ犬”販売業者
“パンダ犬”販売業者

販売業者は、「(多くの地方の動物園は)パンダを受け入れる条件に達していません。このパンダ犬は、多くの室内外の動物園に適応して受け入れることができます」「われわれが提供しているのは、室内と室外あわせて80カ所以上です」と話す。

パンダの代わりに白羽の矢が立った“パンダ犬”は1匹約10万5000円するというが、問い合わせが殺到しているという。

過去には、同じくチャウチャウ犬を白と黒に染めた「パンダカフェ」をオープンし、話題となったが、この時も「動物へのカラーリングは虐待にあたるのでは」と一部で批判も起きた。

パンダ犬への塗装は虐待ではないのか?販売業者に聞いてみると、「動物虐待ではないと思う。人と同じように、人も年を取ったら美しさを追求するために髪を染めたりするでしょう」という答えが返ってきた。

地元政府関係者は、「動物園側はパンダとは言っていません。パンダ犬です。ここにパンダがいないのを補うため」と問題視しない姿勢だ。
(「イット!」5月8日放送より)

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