新型コロナウイルスの感染症法上の位置付けが、5類に引き下げられてから8日で1年となります。社会はかつての日常を取り戻しつつある一方、引き続き感染対策が行われている場面も多くみられます。大分の街の様子を取材しました。

◆TOS鹿島佑里記者
「大分市中心部です。街行く人を見てみますと、マスクを着けていない人が多くみられる一方で、高齢の方を中心にマスク姿の人もいます」

新型コロナは2023年5月8日、感染症法上の位置付けがそれまでの「2類相当」から、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられました。

◆街の人は
「マスクしている人が減ったのもそうだし、外出もみんな県外とかに行くようになったかなと思う。外に出やすくなった」
「わたしは冬はほとんどマスクをする。85歳だから用心のために(マスクを)する癖がついた、習慣になった」


感染対策が最も必要だった医療現場を訪ねました。
こちらの病院では、7日から入院患者との面会の方法を変更しています。

◆大分大学医学部附属病院 平松和史副病院長
「(面会時に)予約を取ってもらう、ということはもうしなくてもいいと緩和している状況」

病院では、家族の面会など入院生活の質を上げるメリットが大きいと判断したそうですが、院内では患者や職員に限らず、マスクの着用を今も求めています。

一方で、2024年2月にオープンした大分市のスーパーマーケットでは、揚げ物やパンなどは一つ一つ個別に包んでの販売を続けています。

◆コープおおいた コープ南春日店 新名教史店長
「組合員さん(客)の様子や世間の流れを見る中で衛生面や、まだ気にされる方もいると感じているので」

従業員にマスク着用を義務付けている一方で、コープおおいたではレジにあったパーテーションは現在はありません。

◆コープおおいた コープ南春日店 新名教史店長
「コロナ前よりもさらに喜んでもらえるような対策をとっていけたらいい」

5類引き下げから1年。社会が日々変化する中で、引き続き感染に注意した日常を送ることが大切そうです。

こうした中、新型コロナの最新の感染状況が8日発表されました。

感染の報告があった県内の医療機関の平均患者数は、2023年8月上旬に24、86人と5類引き下げ以降ピークに。

そして、2024年1月下旬にも再び増加しますが、その後は減少傾向が続き今回の発表では1.52人となっています。

テレビ大分
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