パリオリンピック開幕まで3カ月を切った。

29日から、シリーズで現地の盛り上がりやメダル候補の選手たちをお伝えする。

初日の29日は、注目されるセーヌ川の開会式。

エッフェル塔など、パリの名所が会場となる今回の大会。

街中は、急ピッチで準備が進められ、オリンピックムードが徐々に高まっている。

市民「オープンエアの美術館のようなパリでの開催は、楽しみで仕方がないです」

幕開けを告げる開会式の会場に選ばれたのは、パリ中心部を流れるセーヌ川。

パリ大会では、オリンピック史上初めて、スタジアムの外で開会式が繰り広げられる。

選手たちは約100隻もの船に乗って、6kmのコースをパレードする。

観客は川沿いだけでも、32万人以上。

船に乗った選手たちを取り囲むように、建物や橋ではパフォーマンスが披露される。

そんな前代未聞の開会式だが、パレードのコースとなった場所で生活する人たちがいる。

画家のフランス・シュグースマさん(86)。
セーヌ川のほとりのボートで、45年ほど暮らしている。

電気や水道も通っているほか、仕事場のアトリエも整っている。

すぐそばを船が通ると少し揺れるものの、甲板はパレードを見るには絶好の場所だが...。

セーヌ川上に住むシュグースマさん「2週間ここから離れます。もっと長くなる可能性もあります」

組織委員会は、選手たちの船の到着地点に係留されている、シュグースマさんのボートを含む約20隻に対し、郊外などに一時立ち退くよう求めている。

オリンピックの華やかな幕開けを見ることがかなわなくなったシュグースマさんだが、静かな生活を求めているため、立ち退きには前向きだという。

セーヌ川上に住むシュグースマさん「開会式が素晴らしいショーになって、みんなが幸せになれることを願っています」

国内外から期待と希望が寄せられているセーヌ川での祭典、注目の開会式が開かれるのは7月26日。

フジテレビ
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国際取材部
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