渋滞解消、そしてバス利用者の増加を目指し、熊本市東部の長嶺方面の道路で新たなバス専用レーンの導入が検討されている。
熊本市は1月15日に導入した場合の効果について評価結果を公表し、新年度への具体的な検討を行うことになった。

バスレーン導入で交通量削減見込み

きょう開かれた熊本市公共交通協議会の検討部会では、熊本市側から「(バスレーンが導入されれば)車53台の交通量が削減される見込みで、これは中心部に向かう車の7.7%の交通量減少に相当する」と説明があった。

検討部会で説明する熊本市職員
検討部会で説明する熊本市職員
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熊本市が述べたのは、中央区九品寺と東区長嶺南の区間の、通称・産業道路でバスレーンを導入した場合の保田窪北交差点付近の評価結果だ。
正午前の保田窪北交差点では、時間帯によっては渋滞が400メートルにも及ぶということだ。

バスレーンが検討されている産業道路
バスレーンが検討されている産業道路

熊本市は、バスレーンが導入されれば朝8時の渋滞の長さが170メートル削減され、230メートル程度になるとした。

道幅の調整などでバスレーンを導入検討

委員:
産業道路にバスレーンを設置するには道路としての余力はあるのか
委員:
歩道が両脇にあるので、そこを含めた車線見直しが現実的なのではと思う
熊本市:
産業道路は(1車線当たり)3.25メートルの幅員があるが、3メートルにすることで余力を生み出すなどして、バスの走行空間を確保できないかというイメージ

車道や歩道などの道幅を調整する考えを示した職員
車道や歩道などの道幅を調整する考えを示した職員

バスレーン導入に当たって、熊本市は歩道の幅の調整や植樹帯、中央分離帯など、今あるスペースの活用も行う考えを示した。
バスレーンについて検討部会は2024年度中に方針をまとめることにしている。

(テレビ熊本) 

テレビ熊本
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