九州フィナンシャルグループは、台湾の半導体製造大手・TSMCの熊本進出を受け、約4兆3,000億円としていた県内の波及効果を、ソニーグループや三菱電機が追加の設備投資を決めたことなどから、約6兆9,000億円と大きく上方修正した。

ソニーグループや三菱電機も追加投資

熊本市西区にある九州フィナンシャルグループ本社で行われた定例会見で、笠原慶久社長は「100年に1度の大変大きなチャンス、投資が行われている」と期待を寄せた。

定例会見を行う九州フィナンシャルグループの笠原社長
定例会見を行う九州フィナンシャルグループの笠原社長
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九州フィナンシャルグループは、TSMC進出による県内の経済波及効果を、2022年9月に約4兆3,000億円(2022年からの10年間)と試算。

その後、ソニーグループと三菱電機が合志市と菊池市への追加投資を決めたことなどを考慮し、約2兆6,000億円増額し、約6兆9,000億円(同期間)と上方修正した。

熊本県内10年間で6.9兆円

九州フィナンシャルグループ・笠原慶久社長:
肥後銀行の情報による新たな進出企業は90社。雇用創出は1万700人。前回は熊本県内の10年間の累計経済波及効果は4兆3,000億円としていたが、今回は約6兆9,000億円

また、笠原社長は「半導体関連産業の集積は、電力や運輸など幅広い業種への経済波及効果も大きい」と述べ、「今後、地域の金融機関として産官学と連携し、県内や九州での地域投資や調達率向上のために企業の設備投資を支援していく」としている。

(テレビ熊本)

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