養殖に使う“アコヤガイ”大量死の中…三重で真珠の品評会 知事賞受賞の男性も「存続の危機」

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 今シーズンで一番美しい真珠を決める品評会が三重県志摩市で行われました。出品されたのは、この夏の「アコヤガイの大量死」を乗り越えた真珠ですが、表彰式で業者の口から出たのは喜びではなく不安の声でした。

 3日、志摩市で行われた真珠の品評会。形や色、層の厚さなど、真珠の美しさを競い、三重県内56の養殖業者が出品しました。

 志摩市の濱口健さん(52)。2年連続となる知事賞受賞ですが、その表情はどこか冴えません。

濱口さん:

「この玉に関しては良いとは思っているんですけど、家の手持ち貝なんかはよく死んでますし。はっきり言って、存続の危機だと思っています。見通し結構暗いもんで、うーん…まあ頑張りはしますけど」

 存続の危機だという理由…それはこの夏、英虞湾周辺で発生した養殖真珠を作る「アコヤガイ」の大量死。

 三重県の調査で、全体のおよそ半分、209万個が死んでいるのが確認されました。

 アコヤガイを使った真珠は「稚貝」を育て「母貝」にしてから核入れをするため、できるまでに2年から3年程かかります。

 しかし「稚貝」の7割が死んだため、来年以降核入れできる貝が減り、今後の出荷量に大きな影響が出そうなのです。三重県は大量死の原因を未だに特定できていません。

濱口さん:

「(母貝は)来年の分は確保はしましたけど、再来年度に関してはほとんど稚貝なんか入ってこないと思っていますので、結構見通しは暗いです。作るのは任せていただきたい、というのはあるんですけど、原因の究明と対策ですね、それをしっかりしてほしいなと思っています」