奥浜名湖に「プリンス岬」 浜松には皇室との深い縁がありました ご一家水入らずの水泳など動画でご覧ください 

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豪雨被害に配慮し、9日から予定されていた天皇皇后両陛下の静岡県内へのご訪問は取りやめとなりました。

両陛下は侍従に心苦しい思いと、準備を整えてくれた関係者に感謝の気持ちを伝えるよう指示されたということです。

ご訪問はかないませんでしたが、両陛下が静岡県内を訪問先に選ばれたのには理由がありました。

皇室と静岡の深いゆかりとは?

浜松市北区、奥浜名湖にある「五味半島(ごみはんとう)」

小さな半島ですが「プリンス岬」と呼ばれ、皇室と静岡ゆかりの地として知られています。

半島のすぐ近くの西気賀小学校には、校長室にあるものが大切に保管されています。

渥美公恵教頭

「こちらにありますのが、当時浩宮様がお使いになられたソフトボールの道具です。

ユニフォームにバットやグローブ、全て 現在の皇太子様が、少年時代に使われたものです。

西気賀にお見え下さったときに、子供たちと一緒にグラウンドでソフトボールを楽しまれました」

昭和40年代、当時皇太子だった現在の天皇陛下は、ご一家で夏の奥浜名湖を毎年のように訪問されていました。

きっかけは学習院初等科時代、現在の皇太子様が社会科見学の一環として、この地を訪問されたこと。

みかん狩りや養鰻場の見学を通して、ここを気に入り、翌年からご一家で来られるようになりました。

渥美教頭

「西気賀という地域を皇族の皆様も愛して下さったのかなと思うと誇りに思います」

ご一家が奥浜名湖を繰り返し訪問された理由について、皇族に詳しい静岡福祉大学の小田部雄次名誉教授は、特別な魅力があったのではと話します。それは下田など御用邸で過ごされる時には得られないものです。

「皇族は御用邸に行くと開放感をお持ちになるのですが、奥浜名湖は御用邸ではなくて一般の方の家のすぐ傍に別荘にお住まいになって、一般の方とも身近にふれあって写真を撮ったり、撮られたりみたいな関係がありましたので、非常に解放された時間だったのではないでしょうか。

五味半島に住む伊藤隆さん(76)は、ご一家と一緒に時を過ごした1人です。

元々中学校の体育教師で、保養所のプールや湖畔で水泳を楽しむご一家の付き添いを担当しました。

伊藤隆さん

「天皇ご一家が家族水入らずというか、そういう中でここの場所を気に入られたと思います」

西気賀小学校の渥美公恵教頭はご訪問の取りやめを、「国民を思う陛下のお気持ちのあらわれだと思います」とし、「今後機会があれば、地域として温かくお迎えしたいです」とまたの機会のご訪問を期待していました。