倒木の跡は約4000年前の噴火

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およそ4000年前の噴火の痕跡です。

南島原市深江町の縄文時代の遺跡から木がなぎ倒された跡が複数見つかっていて、この倒木が島原半島での眉山の噴火活動によるものとわかりました。

雲仙・普賢岳のふもとにある南島原市深江町大野木場地区の権現脇遺跡です。

平成の噴火災害からの復興に伴う砂防工事の一環で発掘調査が行われ、これまでに縄文時代晩期から弥生時代初期までの石器や土器などが出土しています。

このほか、木が倒れてできた「倒木痕」が70か所以上見つかっていましたが、分析の結果、新たな事実が明らかになりました。

南島原市教育委員会文化財課の本多和典副参事は「木の倒れた方向をずっと検証してきたが、分析した結果、眉山の方を中心に放射状に木が倒れているというのが確認できた。倒木痕というのは眉山の噴火活動に伴うものでほぼ間違いないだろうというのが確認された」と説明しています。

この倒木痕は噴火による火砕流の熱風、火砕サージで木が倒れた後に、木の根元の穴に火山灰などが積もってできたとみられています。

今回、高熱で焦げた木の一部が確認され、噴火が起きたのはおよそ4000年前の縄文時代と特定することができました。

本多副参事は「これまでは大体6000年前から3000年前くらいの間のどこかだろうというところまで分かっていたが、今回ピンポイントでおさえられた」と話します。

火山の遺構は全国的にも珍しく、専門家は眉山の火山活動の状況が分かってきたことで、島原半島東部の火山や人々の営みの歴史を知るだけでなく、防災を考える上でも重要な資料になるとしています。