「9割が高齢者で胸が痛い」商品券の問い合わせ・金券ショップに相次ぐ 百貨店・大沼倒産の余波 山形

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山形市の老舗百貨店「大沼」が倒産してから一夜明けた。商品券などの扱いがどうなるか、不安を覚え店を訪れる人もいた。

大沼が320年の歴史に幕を下してから一夜明けた28日。本来の開店時間の午前10時、店の前には廃業を知らせる張り紙を立ち止まって眺める人たちがいた。

(女性)

「(廃業を知って)力が抜けた。ときどき来ていたのでやっぱりショックで。大沼も終わりなのかと思って」

老舗百貨店の突然の倒産に、不安を抱えて駆けつけた人もいた。

(男性)

「百貨店の商品券があったのでどうなのかなと思って見に来た。こうなると分かれば早めに処分したいなと思ったが」

倒産により、大沼が発行した全国の百貨店で使える「商品券」と大沼だけで使える「買い物券」はいずれも使えなくなった。山形市内の金券ショップにはこれらの商品券を持つ人からの問い合わせが殺到していた。

(大黒屋山形すずらん通り店・木村賢一店長)

「(自分が持つ商品券が)使えるのかというのと買い取りしてもらえるのかという問い合わせがあった。電話をくれる人の9割が高齢者なのでちょっと胸が痛かった」

使えなくなったのは、商品券の裏に書かれた「発行元」が「大沼」となっているものだが、金券ショップによると、商品券の中には他社が発行し広告として「大沼」の名前が表示されているものもあり、混乱している人がいるという。

大沼は、額面の半分程度を還付できるようこれから国への手続きを進める考え。4月ごろから商品券などを持つ人からの申請を受け付け、還付されるのは秋から年明けにかけてが見込まれている。大沼は商品券を手元に保管しておくよう求めている。

一方、新年度に向けて多くの注文があった制服やランドセルは、大沼側が「祝いごとを汚したくない」と破産前に業者に代金を支払っていて、注文客に届くよう手配しているという。