豪雪地も雪降らず・雪下で育つ特産の「雪菜」もダメージ 温泉名物「かまくら村」も製作延期に 山形・米沢市

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雪不足は、山形県内でも雪の多い置賜地方の農業や観光にも影響を与えている。雪国ならではの方法で栽培される米沢特産の雪菜は茎が痛み、出荷量は平年の6割程度に落ち込む恐れがある。

米沢市の冬の特産品の一つ、雪菜。秋の終わりに一度収穫した後、積もった雪の下に貯蔵することで、「花茎」と呼ばれる茎の部分が成長していく珍しい野菜。

栽培に雪が欠かせないが、雪が降らない今シーズンは朝晩と日中の寒暖差に直接さらされるため、「花茎」が凍ったり融けたりを繰り返し、傷みが目立っているという。このため、生産者は傷んだ部分を切り落とし食べられる部分だけを出荷している。

(上長井雪菜生産組合・吉田清志組合長)

「これほど雪がない、全く雪がないというのは生まれて初めて。毎年のように雪が少なくなってきているので、このまま行けば雪菜が栽培できなくなるんじゃないかと心配している」

生産者グループでは、今年は平年並みの約7トンの出荷を見込んでいたが、雪が降らない状況が続けば、見込みの6割程度まで出荷量が落ち込むとみている。

一方、米沢市の小野川温泉では冬の観光の目玉である「かまくら村」のオープンの見通しが立っていない。

小野川温泉のかまくらにはテーブルやいす、メニューが置かれ、近くの店に電話するとラーメンを出前してくれるなどユニークなサービスで毎年人気を集めている。かまくらを目当てに温泉街を訪れるリピーターもいて、昨シーズンは約2000人が利用した。

今シーズンも1月15日ごろからオープンさせる予定だったが、雪はまったく積もらず、かまくらを製作している地元の旅館や商店は12日、緊急に集まり「延期」を決めた。

(小野川温泉観光協議会・鈴木厚志副会長)

「(観光客から)今年はかまくら無いんですねとによく言われる。諦めてはいない、これからに期待したい」

2月上旬まで様子を見た上で、かまくらを作るかどうかを判断するという。