宮崎空港に「巨匠」2人のコラボレーション作品 制作進む

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宮崎ブーゲンビリア空港のオアシス広場の窓が、来年、日向神話を題材にしたステンドグラスに生まれ変わります。

原画を手がけたのは世界的な影絵作家、藤城清治さん。

そのタッチや色合いなど藤城ワールドをステンドグラスで表現するのは、世界的に高い評価を受けるステンドグラス工芸士の臼井定一さんです。

埼玉県さいたま市にあるステンドグラス工房、「バロック」では、宮崎ブーゲンビリア空港に設置されるステンドグラスの制作が進められています。

完成すると全長21m。現在、約3分の2が出来上がっています。

制作を指揮するステンドグラス工芸士の臼井定一さんは、この道40年以上、民間や公共施設などで数多くの作品を手がけ、国の内外のアーティストとのコラボレーションも行うなど、世界的に高い評価を受けています。

フランスやドイツ、アメリカを中心に、海外から取り寄せた色や厚みもさまざまな手作りガラスを使い、細部までこだわりながら

制作に当たっています。

臼井さん

「藤城先生の色の使い方というのがものすごく夢のあるやわらかい色をたくさん使われている。そういうガラスをまず世界中からそろえるということが一番頭の中に浮かびました。できるだけ原画に忠実にガラスをえぐったりガラスを鋭角にカットしたりクオリティの高いことをやっています。」

天岩戸開きや海幸山幸など、日向神話の神々が描かれた藤城さんの原画を元に、顔のパーツや衣服の模様などを細かく型取り、約1万3千ものピースに分けられます。

作業が進められる中、1日、藤城清治さんと宮崎空港ビルの長濵保廣会長が、仕上がりをチェックするため工房を訪れました。藤城さんの見つめる前でステンドグラスを太陽の光の中へ運び出すと、繊細にして鮮やかな色彩が浮かび上がりました。時折近寄りながらじっくりと眺める藤城さん。その顔には満足そうな笑みが浮かんでいました。

藤城さん

「ステンドグラスって光を通したときのガラスの美しさはある意味で神の国の神秘さを出すのに非常にあっていると思う。」

「実際に明かりの中で見て、僕の思った通りというか、思った以上の、ステンドグラスだからできる素晴らしさみたいなものができたなという喜びみたいなものを感じます。」

200年後、300年後に残る作品をと、2人の巨匠がタッグを組んで手がける神話絵巻は、来年5月末にお目見えする予定です。